2009年F1第10戦ハンガリーGP土曜に行われた予選で、ポールポジションを獲得したルノーのフェルナンド・アロンソをはじめ、各ドライバーたちが、それぞれのセッションについて語った。
2009年F1第10戦ハンガリーGP土曜日ドライバーズコメント
1 ルイス・ハミルトン(マクラーレン) 予選4位
今日の午後は本当に厳しかった。僕の最後のアタックは素晴らしく良いものではなかったから、もっとトップに近づけた可能性もある。それでも4番手は、明日のレースをスタートするのには良いポジションだ。僕らはまだ十分に速くはないし、攻め続ける必要はある。それでも前方に戻ってこられて、グリッドで数少ない前列を争えるのは素晴らしい気分だよ。僕には何台か頑張って抜かなきゃならないライバルがいるから、グリッドの僕の側にグリップがあるといいな。1コーナーに向けてリードを築けたら、気持ちいいだろうね。最後に、フェリペの回復を祈る。大きなクラッシュだったみたいだから、彼が無事であることを願うよ。
2 ヘイキ・コバライネン(マクラーレン) 予選6位
今日の午後はコース上でグリップを得るのが難しかったし、クルマもかなり滑りやすかった。重いタンクでの方が良かったんだけど、それでもタイヤに十分な熱を入れるのは困難だったんだ。ある時、熱を入れすぎてしまって、正しいバランスが取りづらかったから、6番手は今日僕に得られた最高の結果だったよ。今日一番励みになったのは、僕らがトップにかなり近い場所にいるということ。ルイスと同じく、僕らも素晴らしい進歩を遂げた。それはチームのみんなの、信じがたいような努力の結果だよ。パドックにいる他のどのチームに、これだけの進化が遂げられるだろうか。僕らはみんな、このことに勇気づけられているんだよ。だけど僕らを最前列に戻すために、また仕事が始まるんだ。フェリペが無事であることを、心から願っている。本当に、怪我がないといいね。去年のバルセロナで起きた、自分の事故を思い出すよ。
3 フェリペ・マッサ(フェラーリ) 予選10位
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4 キミ・ライコネン(フェラーリ) 予選7位
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5 ロバート・クビカ(BMWザウバー) 予選19位
予選で、僕らは運がなかったね。2回目の走行で最初のアタックをしていたら、イエローフラッグが出たんだ。2回目と3回目のアタックでは、前に2台もクルマがいた。彼らはラインを外してくれたけど、埃を巻き上げた。それでクルマが滑って、たくさんのタイムを失ってしまったよ。この結果は非常に残念だ。明日はベストを尽くすけど、現実的に見て、すごく厳しいレースになるだろうね。
6 ニック・ハイドフェルド(BMWザウバー) 予選16位
今日の結果には本当にガッカリだ。トップ10に入ることを期待していたんだよ。午前中のフリー走行での2番手は、予選で何が可能かの基準になるものではないものの、少なくとも全体的にはうまくいっていたことを証明していた。最初の走行は、パフォーマンスの良さを裏付けてくれた。そのセッションでは6番手だったんだ。なのに2回目の走行では、全てが悪い方に運んでしまった。アウトラップではクリアなコースを走れなかったし、そのせいで最初のアタックが良くなかったんだ。2回目のアタックでは中嶋一貴が僕の前にいたんだけど、後ろにもルーベンス・バリチェロがいたから、スピードを落として前の間隔をあけることもできなかった。その後11コーナーで膨らんでしまって、それで終わりだよ。Q2に進出することさえできなかった。
7 フェルナンド・アロンソ(ルノー) 予選1位
今日の午後の結果は素晴らしい。ドイツの後、最新のアップデートでクルマがかなりよくなり、僕らがよりコンペティティブになったことが分かったので、この週末はアグレッシブな戦略を採ることに決めたんだ。明日、僕らの目標は表彰台圏内でフィニッシュすること。ポールポジションからのスタートになり、それを達成するチャンスは十分ある。それと3つのルノーエンジンが、グリッド上3番手までを独占する形になったのは、チーム全体の素晴らしい仕事を実証していると言えるね。
8 ネルソン・ピケ(ルノー) 予選15位
予選が厳しいのは分かっていた。Q1では良いアタックをすることができたけど、Q2では混雑が酷くて、同じようなタイムを出せなかった。それで残念ながら、Q3進出を逃してしまったんだ。明日は良いスタートを切ることが極めて重要だ。力強いレースをするために、ベストを尽くすよ。
9 ヤルノ・トゥルーリ(トヨタ) 予選12位
納得がいかない結果だし、残念ながら今日はトップ10に入ることができなかった。ラップタイム差はとても少なく、ほんのわずかのタイム差が順位に大きく影響する。結局のところ、僕らはペースをつかめなかったんだ。予選が終わった時点で、どこに何が足りないのかを正確に判断することは難しいものの、僕らは当然より良い結果を求めている。僕はレーシングドライバーだから、決してあきらめない。決勝は長いから、何が起きるか分からない。ポイント獲得に向けてベストを尽くすよ。
10 ティモ・グロック(トヨタ) 予選14位
午前中のフリー走行では走行時間をロスしたものの、パッケージにとても良い手応えを感じていた。クルマには競争力があったのに、予選は期待はずれの順位だった。いくつかの理由でクルマからベストのラップタイムを引き出すことができなくて、残念だよ。最後のアタックでは、最終コーナーで他のクルマに追いつき、ほんの少しタイムをロスした。もっと速く走れた自信があるけれど、ハンガロリンクのようにコーナーが多いコースの予選では、こういう事が起こりやすい。ここはオーバーテイクがほとんど不可能に近いコースなので、14番手からのスタートは厳しいよ。でも戦略で挽回をはかって、ベストを尽くしたいね。
11 ハイミ・アルグエルスアリ(トロロッソ) 予選20位
予選をトラブルで終えるというのは、嫌なものだね。スロットルコントロールシステムに問題が発生したんだ。でも、この週末ここまで、僕はミスをしなかったから満足しないとね。最初の2セットのタイヤでは、良い仕事ができた。レースに関しては、本当に期待している。完走できたら嬉しいよ。
12 セバスチャン・ブエミ(トロロッソ) 予選11位
10番手から0.1秒落ちの11番手というのは、僕らの進歩を表している。前回のレースから、非常に大きな前進だよ。Q3に出たかったから11番手は悔しいけれど、僕らにとって良い予選だった。だけどこれで、僕らはレースに向けて望むように燃料を積めるから、明日は良い調子で走れると思うよ。
14 マーク・ウエーバー(レッドブル・レーシング) 予選3位
2コーナーでミスをしてしまったから、Q3は僕には良い予選ではなかった。セバスチャンはクリーンラップを走れたんだ。明日は僕ら全員にとって良いレースになるだろう。フェルナンドもよくやったよ。もう1台のルノーエンジンがポールを獲得したというのは、ルノーにとって喜ばしいことだ。ルーベンス(バリチェロ)がQ3進出を逃したし、セバスチャンと僕はその状況を利用するのに良い位置にいるから、ポイント獲得を期待したい。KERS搭載車はストレートのどこかで追いついてくるだろう。それがいつかは分からないけど、そういうものなんだ。
15 セバスチャン・ベッテル(レッドブル・レーシング) 予選2位
今日の予選は良かったよ。この週末の始まりは難しく、昨日のフリー走行ではクルマのバランスに悩まされた。だけど一晩かけて前進を遂げられたし、レースに向けての調子も良い。しかし自分が1番手だろうと、2番手だろうと3番手だろうと、課題は後ろに控えているKERS搭載車だ。ここでは1コーナーまでが、かなりの下りになっているからね。今日の予選はちょっと“ギリギリ”だった。まずイエローフラッグが出て、その後2回目の計測アタックで混雑につかまったから、理想的ではなかった。良い結果も得られたし、最後の予選には自信があったけどね。明日はどうなるかな。僕らにとって良いレースになるはずだよ。
16 ニコ・ロズベルグ(ウイリアムズ) 予選5位
個人的には今日の5番手は良い結果で、明日に向けてのチャンスも大いにあると思う。全体的に見て、ここでは調子も良いいし、僕の目標は表彰台圏内に残ることだ。もちろん、みんながどれだけの燃料を積んでいるかを把握する必要がある。良いスタートを切ることと、レースの戦略も大切だけど見込みはある。それらを踏まえて、僕はレースに期待している。ただ何よりも、フェリペが無事であることを願うよ。
17 中嶋一貴(ウイリアムズ) 予選9位
予選の序盤、Q2までは間違いなくうまくいっていた。最後のトップ10に入れて嬉しかったけれど、たぶん最後のセッションでは力を出し切れなかったと思う。タイヤを暖めるのに苦労して、ラップタイムを更新できなかった。明日、9番手からのスタートは少し厳しいかもしれないが、僕らに何が達成できるか、見てみよう。
20 エイドリアン・スーティル(フォース・インディア) 予選18位
なによりも、フェリペが無事であることを願う。彼のことが本当に心配なんだ。僕らにとって、残念ながら予選は思ったほど良くなかった。午前中はミスをしてラインを外し、グリップを失ってバリアに突っ込んでしまった。みんなは素晴らしい仕事をしてクルマを準備してくれたけど、2周アタックをするだけの時間しか残っていなかったんだ。僕らに必要だったのはあとコンマ何秒かで、それがあればQ2に進出する助けになっただろうから、事故がなければかなり調子は良かったと思う。少なくとも僕は18番手で、後ろには2台のクルマがいるわけだけど、厳しいレースになるだろうね。
21 ジャンカルロ・フィジケラ(フォース・インディア) 予選17位
フェリペは良い友達だから、本当に今も心配だよ。何でもないといいね。僕のことに関しては、グリップが不足していたから今日は厳しくなると分かっていたんだ。それでもQ2進出にほんの0.1~0.2秒足りなかったというのは少し悔しいね。難しいレースになるだろうけど、シーズン中盤の休みと、更なる大きな改良が得られる次のレースに向けて完走で終わりたい。
22 ジェンソン・バトン(ブラウンGP) 予選8位
Q2までクルマのフィーリングはそこそこ良かったんだけど、混雑とイエローフラッグの影響で1周も完璧なアタックはできなかった。Q3ではコンペティティブに走れると思っていたのに、残念ながらクルマに必要となった作業のせいで、1回しかアタックできなかった。しかもその時、予定していたより4周分多い燃料を積んでいて、クルマが重かったんだ。今日は気温が低く、タイヤの作動領域ギリギリのところで走行していたから、フリー走行の時よりクルマのハンドリングが良くなかった。8番手からのスタートは理想的ではないし、僕はコースの汚れた側にいるけれど、僕らはここから何ができるかを前向きに見ている。フェリペに何の問題もないことが聞けるといいね。みんな彼のことを心配している。
23 ルーベンス・バリチェロ(ブラウンGP) 予選13位
今日の予選には素晴らしいプランがあって、良いセッションになると自信を持っていたんだ。残念なことに、Q2の2回目のアタックでクルマのリヤに問題が出てしまい、アタックを諦めてピットに戻らなければならなかった。不運だったのは、最初のアタックで混雑に巻き込まれていたことだね。それがなければ、十分トップ10に入れていたかもしれない。この、オーバーテイクがほとんど不可能なサーキットで13番手からスタートするとなると、明日のレースは本当に厳しいものになるよ。だけど少なくとも僕らは燃料の量を選択できるし、ポイントを獲得するためなら何でもする。ただ、今日の僕のポジションは重要ではない。今は僕の非常に近しい友達であるフェリペと彼の家族のことが心配だ。彼が無事で、できるだけ早く元気になってくれることを願っている。
