ジェンソン・バトンは、雨のマレーシアで優勝したものの、ブラウンGPのマシンがウエットコンディションでもドライ同様の競争力があるのかどうかまだ確信できないと語った。

 シーズン前にはウエットコンディションでテストをすることができなかったため、BGP001をウエットで走らせる機会を得たことには満足しているが、バトンは、セパンの状況ではウエットでのマシンのポテンシャルを理解するには至らなかったと言う。33周で打ち切りとなったマレーシアGPの後、ブラウンのマシンはあらゆるコンディションで力を発揮するといっていいかという問いに対し、バトンは次のように答えた。
「そう思うよ。でも、今日走ったコンディションは、フルウエット――前の言い方だとエクストリームウエットだね――を少し滑る程度のコンディションで走らせるという、極めて特殊な状況だった」
「雨が降り出すと思っていたので、そういう選択をせざるをえなかった。トップにいるのにギャンブルをする必要はないので、フルウエットを装着するという選択をしたが、当然フィーリングはひどかった。高速走行時では、リヤが常に流れるような状態になってスピードを保てないため、3速でスピードを落として走行した。最初の2、3周はかなりオーバーステアで、その後フロントにグレイニングが発生し始めた。1周インターミディエイトで走ったら、マシンはなかなかよかった。バランスがよかったよ。コンディションに合ったタイヤだったからね。でもその後、雨が激しくなり始めて、どのタイヤも使えない状態になった」

 そういったコンディションによって開幕戦オーストラリアより接戦のレースとなる中で優勝したことで、バトンはブラウンチームのパッケージに関して自信を深めることはできたという。
「こういったコンディションで成し遂げられたからこそ余計に素晴らしいと思う。オーストラリアはセーフティカーが出動して楽な状況ではなかったが、ここでは天候が不安定で、今回の方がずっと大変だった」とバトンはレース後の記者会見で語った。
「ここにいるふたり(ニック・ハイドフェルドとティモ・グロック)はレース序盤に順位を争ったドライバーじゃない。だから、自分たちの後ろで何が起こっているのかを見て、それに対応でき、しかもその対応をすばやくできたというのは素晴らしいことだ。だからこそ、今僕らはここに座っていられるんだ」
「フルウエットでのバランスは全くよくなかった。コースはそこそこ乾いた状態だったので、バランスを得るのは難しかった。速さとバランスの問題を解決するためには多くの作業が必要だ。でも、他のドライバーたちがさまざまなタイプのタイヤで走っている中、レースを走りきり、トップで終えられたというのは、すごく嬉しい気持ちだよ」

本日のレースクイーン

優羽ゆうは
2025年 / スーパー耐久
LOVEDRIVE RACING
  • auto sport ch by autosport web

    FORMATION LAP Produced by autosport

    トランポドライバーの超絶技【最難関は最初にやってくる】FORMATION LAP Produced by auto sport

  • auto sport

    auto sport 2026年1月号 No.1615

    ネクスト・フォーミュラ 2026
    F1からカートまで
    “次世代シングルシーター”に胸騒ぎ

  • asweb shop

    STANLEY TEAM KUNIMITSUグッズに御朱印帳が登場!
    細かい繊細な織りで表現された豪華な仕上げ

    3,000円