2009年F1において現在ランキングトップのジェンソン・バトンは、タイトル獲得の可能性についてはいまだ語りたがらないものの、母国イギリスGPではぜひともいいところを見せたいと述べている。

 今季第6戦を終えた段階で5勝を挙げているバトンは、ランキング2位のルーベンス・バリチェロに16ポイントのリードを築いており、チャンピオン最有力候補と見なされている。しかし過去数年競争力のないマシンでの戦いを強いられたバトンは、何事も絶対はないと慎重な態度を見せている。
「世界選手権獲得について何度も何度も同じ質問をするのをやめてもらえれば、僕は次のレースに集中できるんじゃないかと思う」とバトンは言う。
「自然の成り行きに任せるよ。状況は変わるものだ。分かってもらえると思うけど、僕は今楽しんでいる。次の週末のトルコを楽しみにしているんだ。次の2、3戦は僕らはすごく強力だと思う」

 モナコを制した今、母国グランプリであるイギリスGPで優勝することができれば、これ以上ないほど感激だとバトンは言う。バトンは過去9回のイギリスGP出場の中で表彰台の経験はなく、入賞も2005年以来ないが、チームメイトのバリチェロは2003年の1勝を含み5回表彰台に上っている。そのためバトンは、ホームグランプリに向けてバリチェロを警戒している。
「イギリスGPは昔から大好きだ。僕にとって正真正銘のホームグランプリだし、競争力がなくて調子が悪いときでさえも、イギリス人ということで、応援してもらえるんだ。それに、5勝という結果を携えてあそこに行くというのは、素晴らしい気分だろうね。大勢の人たちがブラウンの帽子を被っていてくれるといいな」
「いいマシンに乗っていようと、あまりよくないマシンに乗っていようと、あそこは特別なレースだ。でも、タイトル獲得への流れがあそこで加速していくようであれば最高な気分だろうし、母国のファンの前で素晴らしいショーを見せるつもりだよ。この男(バリチェロ)をあそこで倒すのはかなり難しい仕事になりそうだ。同じチームになってから、毎年彼の方が僕よりいい成績を挙げてきたと思う。でも、頑張ってみるよ」

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