マクラーレンのジェンソン・バトンは、セッティングを初期のものに戻し、ドライビングスタイルを2012年のピレリタイヤに適応させたことで、スランプを抜け出すことができたと語った。
バトンは開幕戦は優勝したものの、その後低迷、第4戦から第9戦の間に7ポイントしか獲得できず、予選Q3進出にも苦労した。
しかしバトンはドイツGPで2位表彰台を獲得、見事復調を果たした。
バトンは、ヨーロッパGPには事態が解決し、ドイツGPのアップデートによって復活したことを結果で示すことができたと語った。
「バレンシアとイギリスGPからマシンに自信を感じられるようになり、いい仕事をしているという気持ちになれたが、チームとしてペースが足りなかった」とバトン。
「その前には、マシンに新しいことを試していた。それがうまくいかず、僕はバランスに満足できずにいた」
「僕にとって最悪だったのはモナコとカナダだ。でも僕ぐらい長くレースをやっていれば、速く走れないことには理由があることは分かる。そして僕らはたくさんの問題を解決できた」
「たくさんのことを少し従来の方向に戻し、バレンシアではマシンにかなり満足できるようになった。ただ、物事がうまくいかずに結果は出せなかったけど」
自分がピレリタイヤに苦労したことで、モナコのころにはチームが間違った方向に進んでしまったと、バトンは述べた。
「(タイヤを)理解するのがすごく難しかった。そのためにカナダやモナコでいくつか新しいことを試した。タイヤについての方向性を知りたかったんだ。でも試したことは全くうまくいかなかった」
「それでバレンシアでは、シーズン序盤にやっていたことに戻した。そしたら競争力が向上し始めた。フェラーリ、メルセデス、レッドブルと比べてではなく、ルイス(・ハミルトン)と比べて、という意味だ」
バトンは、ピレリをうまく機能する状態に保つことに苦労してきたが、ドライビングスタイルを合わせることで対応したと述べた。
「とても苦労した。特に僕のドライビングスタイルは最初はタイヤに合わなかったんだ。それで少し適応させなければならなかった」