イタリアGPの後、タイトル争いはジェンソン・バトンとルーベンス・バリチェロの一騎打ちになってきたように見えるが、バトンは、チームメイトとの戦いはエキサイティングだとしながらも、レッドブル勢のことも依然として無視することはできないと警戒している。
モンツァでレッドブルのマーク・ウエーバーが1周目にリタイアし、セバスチャン・ベッテルはわずか1ポイントを獲得するにとどまった。バリチェロは優勝、バトンは2位で、ブラウンGPが1-2を飾り、コンストラクターズ選手権争いを大きくリードすることになったが、一方ドライバーズタイトルにおいては、バトンは2位のバリチェロにポイント差を縮められる結果となった。
「僕たちは何年もチームメイトで、いい関係を続けている」とバトンはレース後に語った。
「僕たちは一緒にマシンをトップの位置につけるために頑張ってきた。これからどうなるのか、注目だね。今後も僕らは情報を共有していくよ。レッドブル勢はこれからも強力だろうし、僕らが不運に見舞われる可能性もあるからね」
「(バリチェロとは)サーキットでは激しいライバル関係だし、僕らは最後の最後まで諦めない。僕には14ポイントのアドバンテージがあるけど、ここ数戦で差が縮まってきている。ルーベンスはかなり手強いライバルになるのは間違いない。長年見てきて分かっているように、彼は熟練したドライバーだし、自分の力をきちんと発揮している。だから今後のレースは厳しいものになるだろうけど、同時にエキサイティングなチャレンジだ」
「“楽”という言葉が適切かどうかは分からないけれど、ひとりのライバルに集中できる方が、ライバルが3人いるより少しは楽だと思う。レッドブル勢がどこで速くてどこでそれほどコンペティティブでないのかは予想できない。彼らはここではもっとコンペティティブだと思っていたんだ。でも、ルーベンスは同じマシンに乗っている。僕はできる限り彼に近いところにいなければならない。それでも僕は勝ちたい気持ちはあるんだ。レースでルーベンスの後ろでフィニッシュすることを望んでなどいない」
「残り4戦で14ポイントのリードを持っている。この2、3戦のプレッシャーをコントロールしているし、僕たちふたりの戦いになってきたみたいに見えるかもしれないけど、レッドブル勢を除外して考えることはできないよ」
