ブラウンGPのジェンソン・バトンは、F1第2戦マレーシアGPが楽しみで仕方がないという。しかし独走で優勝を挙げたオーストラリアGPより戦いは厳しくなるだろうと予想している。

 オーストラリアではセッションのほとんどで上位に位置した後、バトンとルーベンス・バリチェロは、フロントロウから1-2フィニッシュを成し遂げた。
「(マレーシアは)大好きだから、待ちきれないよ」とバトンは言う。
「すごく楽しいサーキットなんだ。ここ(オーストラリア)で出た問題を解決して臨めればいいね。いいレースになるだろうけど、他のチームもすぐに僕らに追いついてくるだろうと思う。違うタイプのサーキットに行けば――マレーシアはそうだと思う――、ここでそれほどコンペティティブでなくても、そこでは競争力が発揮できるというマシンが出てくるんじゃないかな」
「ベッテルのペースにはちょっと驚いた。プラクティスで見ていた時には、彼らが今日これほど速いとは思わなかったのに、すごく速かったみたいだ。だから楽に勝ち取った勝利などでは決してなかった。今後数戦も楽な戦いにはならないだろう。もちろん、自分たちがシーズン通して速さを発揮し、アドバンテージを持てればいいと思うけれど、そうはならないと思うな」

 開幕戦のバトンにとって脅威だったのは、ベッテルとロバート・クビカだけだった。ふたりはフィニッシュまで3周というところで接触し、共にリタイアとなったが、バトンと2位を走るベッテルはソフト側のタイヤで走っていたのに対して、クビカはハード側のタイヤを履いていたため、前を行くふたりよりペースが速く、クビカ自身はこのままいけば勝てたレースだったと語っている。

 しかしバトンは「それほど心配はしていなかった」と言う。
「ベッテルの前でコースに戻れた時点で、これでタイヤを労わって走れるからもう大丈夫だと思った。最終スティントは、プッシュせず、最適なタイムで走ろうと心がけていた。タイヤを労わるために必要なペースで、とてもゆっくり走ったよ。コーナーでもアグレッシブなターンインなど一切しなかった」
「1分28秒台中盤で走れただろうけど、僕らはグレイニングを楽に避けられる手段を採っていた。グレイニングが発生し始めると、ベッテルのようになる。彼は僕の後ろでかなりタイムをロスしていた。彼が1分30秒台で走っているときは、僕は1分29秒台中盤で走ればよかった。だからベッテルの前で戻った時点で、心配はしていなかったんだ。もうフィニッシュまで無事にいけると分かっていた」

 バトンが唯一心配したのは、最後のピットストップでのミスだった。レース後、彼が明かしたところによると、小さなミスにより、数秒をロスしたということだ。
「(ミスの後)僕らがトップで戻れて、本当によかった。でも、僕に関しても、チームに関しても、今後まだまだよくなっていくはずだ。今日は僕が状況を難しくしてしまったけれど、それでもこの結果を出せてよかった」

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