ヘレスF1合同テスト2日目の29日、ジェンソン・バトンは、マクラーレンMP4-29の初走行を順調に行い、この日のトップタイムをマークした。
前夜に雨が降ったため、この日の午前中は公式なウエットテストとされ、午後にはドライで走行が行われた。
テスト初日には電気系トラブルのためにコースに出ることができなかったマクラーレンだが、この日は午前中から走行を開始した。
バトンはウエットの午前中にトップタイムをマークした後、ドライの午後にも順調に周回を重ね、一日の中で計43周を走り、1分24秒165のタイムで全体のトップとなっている。
走行を終えた後、バトンは、マクラーレンの2014年型マシンには、昨年型のような解決できない欠点は見当たらないと語った。
昨年マクラーレンは表彰台を一度も獲得できず、ランキング5位に沈んだ。
「去年の(テスト)初日、僕らは速かったけれど、マシンには欠点があり、それは初日に分かった」とバトン。
「去年は解決するのが難しいと思われる問題を抱えていた。でも今年は今の段階で僕らにそういう問題がないのは確かだ」
「ベースのマシンは優れているし、うまく機能している。それに関して恐ろしい問題はない」
小さな問題によってロングランはできなかったものの、MP4-29を今後大きく改善できるという手ごたえを感じたと、バトンは言う。
「問題をすぐに解決できて、コースに出てある程度周回できたのはいいことだ」
「このマシンはすべてが新しい。だから今日コースで走行し、これほど多くの周回数を重ねられたことに驚いている」
「マシン自体に恐ろしい問題は何もないし、パワーユニットのパフォーマンスに関しても大きな問題はない。ベースのマシンとして、僕らが望む状態だ」
「空力、そしてエンジンに関してこのマシンに今後たくさんのものを足していく予定だから、ベースが優れていることが重要だ」
「マシンをどのように改善できるか、正確に把握している。それは素晴らしいことだ」
「夜の間にたくさんの作業ができる。それに期待しているし、また走るのが楽しみだよ」
テスト初日に走行できなかったため、マクラーレンは予定を変更し、30日午前中もバトンを走らせ、午後から最終日までをケビン・マグヌッセンに担当させる。