F1モナコGPの予選は、ブラウンGPのジェンソン・バトンがトップタイムをマークして今季4回目となるポールポジションを獲得した。2番手はキミ・ライコネン(フェラーリ)、ルーベンス・バリチェロ(ブラウンGP)が3番手に入った。ウイリアムズの中嶋一貴は今季初めてQ3進出を果たし10番手となった。
気温24度、路面温度は39度というコンディションで予選はスタート。
Q1
迎えたQ1は、開始間もなくしてフェリペ・マッサ(フェラーリ)がプールサイドでスピンを喫し、いきなりガードレールの餌食となる。マッサは再走なったものの、ノーズ先端を失いピットでフロントを交換する作業を強いられる。さらに残り8分のところで今度はマクラーレンのルイス・ハミルトンがミラボーの飛び込みでコントロールを失いクラッシュ、ハミルトンは左リアの足まわりにダメージを受けストップ、コース上も赤旗が出てセッションは一時中断となってしまう。
セッション再開後は、残りタイムとともに激しいタイム合戦が繰り広げられ、最後はニコ・ロズベルグが最速タイムを叩き出し、バトン、マーク・ウエーバー(レッドブル)の順で続いていった。
クラッシュまで9番手タイムをマークしていたハミルトンは結果的に16番となり、あえなくQ1で敗退。BMWザウバーの2台、そしてトヨタの2台も19番手、20番手に終わった。
Q2
セッションは中盤から1分14秒台が出るハイレベルなバトルとなり、マクラーレンのヘイキ・コバライネンが14秒809で他をリード、ウエーバー、バリチェロ、ニコ・ロズベルグ(ウイリアムズ)、セバスチャン・ベッテル(レッドブル)も同じく14秒台をマークして、そのままQ2通過を果たす。だが最終的にトップ通過を果たしたのは復活を期すフェラーリのライコネンで、セッション終了とほぼ同時に1分14秒514をマークし、トップでQ3へ臨むこととなった。
ウイリアムズの中嶋一貴は10番手に残り、今シーズン初めてQ2を通過、最後のセッションへ駒を進めた。
Q3
残り3分からの争いとなったQ3は、Q2に続きライコネンが快速ぶりを披露、1分14秒927をマークしてポールポジションに手をかける。しかし、ブラウンGPのバトンがライコネンに立ちはだかり、14秒902を叩き出してライコネンからポールを奪った。3番手争いもバリチェロとベッテルが僅差の争いを見せたが、ここはバリチェロが制し3番手を獲得。4番手ベッテル、5番手にマッサ。中嶋一貴は10番手でセッションを終え、決勝は5列目からスタートを切ることとなった。