ジェンソン・バトンのマネージャー、リチャード・ゴダードが、2010年のドライバー契約交渉に関してブラウンGPを再び非難、チームはバトンに対して“自分は望まれていない”という感触を与えてしまっていると主張した。また、マクラーレン側にバトン獲得への動きもあるようだ。
ホンダのF1撤退の後、チームの生き残りのために大幅なサラリーカットを受け入れたバトンは、800万ポンドのサラリーに戻すよう要求している。この額はキミ・ライコネンなど他のドライバーと比較すると、それほど高額ではないとバトンは考えている。しかしブラウンGP側は400万ポンドしか出せないと主張しているようだ。
交渉が進まない中、バトンとゴダードは先週、マクラーレンの本拠を訪れ、チームプリンシパルのマーティン・ウィットマーシュと会っている。
マクラーレンがバトンを獲得すれば、ルイス・ハミルトンと共にオールブリティッシュ体制が出来上がることになる。タイムズ紙によれば、マクラーレンのメインスポンサーであるボーダフォンは、ウィットマーシュに対してバトンに800万オンドのオファーをするようプレッシャーをかけていると報じている。
ゴダードは、ダイムラーのブラウンGP買収の発表の前に、次のようにコメントしている。
「ブラウンは、何カ月も前から、2010年にはビッグスポンサーがつく予定であると述べている」と彼はデイリー・テレグラフに対してコメントしている。
「しかし同時に、ジェンソンの要求――これはホンダよりも低い――が適正な額ではないと言っている」
「もし彼らに本当に彼を雇うだけの余裕がないのであれば、文句はない。ロス・ブラウンがひとりの男を雇うためにチームを破産させることはしたくないというのは理解できる。しかしもしブラウンがチームを売却するのであれば、そして多額の金が流入してくるのであれば、なぜジェンソンが多少の要求を通してはならないのだ? 彼は今年のチームの成功に大きく貢献した」
「我々には他にも進めている話がある。ジェンソンは非常に忠誠心の強い男だ。だが、ある段階からもはや金の問題ではなくなってくる。正直言って、誰でも自分は望まれていると感じたいものだ」