2009年F1の現在のポイントリーダー、ジェンソン・バトンを獲得しようというライバルチームの動きが高まっているようだ。バトンは多くのチームの“リストのトップ”に位置しているといわれている。

 今季6戦中5勝を挙げ、ランキング2位のルーベンス・バリチェロとの差を16ポイント築いているバトンは、昨年12月のホンダ撤退によって、開幕直前まで今季のグリッドにつけるかどうかも分からない状況だった。しかしブラウンGPとなった新チームは、無事にエントリーを果たすと、今季3分の1を消化した時点で、過去2年の合計ポイントの4倍以上である86ポイントを稼ぎ出す活躍を見せている。
 ブラウンGPの今季参戦を実現するため、バトンは大幅なサラリーカットに応じており、年間800万ポンドのサラリーの3分の2を諦めたと言われている。しかし来年彼は2,000万ポンド近く稼ぐことになるかもしれない。ブラウンGPは、バトンには彼がF1を去る日までチームに残ってほしいと考えており、CEOのニック・フライは、「彼は素晴らしい仕事をしている。何カ月か先にはじっくりと話をする予定だ」と語っている。しかしリチャード・ブランソン率いるヴァージン・グループが長期的にチームをサポートするかどうかはいまだ明らかになっておらず、ブラウンGPがバトンに十分なサラリーが払えるという保証はない。

「来年はかなりのシートがオープンになる」とあるチームの上層部がデイリー・ミラーに対してコメントしている。
「多くの人々にとって、ジェンソンがリストのトップに来るだろう。この数戦の彼のパフォーマンスからすれば当然のことだ」
「モナコで彼が速さを見せたことで、残っていた疑問も払拭された。彼はただ勝ったわけではない。週末をスタートした時点では満足いくマシンではなかったのを、彼が勝てるマシンに仕上げたのだ。予選終盤に彼がマシンから引き出した速さには、ルーベンス・バリチェロですら驚いていた」
「我々は彼と契約することにもちろん関心がある。来年の我々のマシンにぜひ乗ってほしい。それははっきりしているよ。しかしそう思っているのは自分たちだけだなどとは当然思っていない。彼は、自分への批判に対して得意げに“だから言っただろう”などと言ってもおかしくはないような時にも、謙虚な態度を示していた。ああいった態度は多くの人間に好かれる」

 フェラーリのキミ・ライコネンは、3,500万ポンドのサラリーに見合う働きをしていないと以前から批判を受けており、マクラーレンのヘイキ・コバライネンはルイス・ハミルトンと同等のパフォーマンスを見せられずにいるため、これらのチームもバトン獲得のウワサの対象となっているが、現在のバトンは金よりもマシンのパフォーマンスを重視しているようで、そういう意味では現在最も優れたパフォーマンスを発揮しているブラウンGPが有利といえるだろう。

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