昨年IZODインディカー・シリーズに参戦し、今季は母国ブラジルのストックカーV8シリーズに参戦しているルーベンス・バリチェロが、インディ500への参戦を考えていると元チームメイトで友人のトニー・カナーンが明らかにした。
昨年F1からアメリカへと戦いの場を移したバリチェロ。KVレーシングからインディカーに参戦し、最高位4位のシリーズ12位でシーズンを終えていた。今季もインディカーへの参戦を計画していたバリチェロだったが、スポンサーが集まらず母国ブラジルのストックカーV8シリーズに参戦している。
カナーンによると、バリチェロはインディ500へのスポット参戦を考えているだろうとコメントしている。
「先週末彼と一緒に居たんだ。彼はセント・ピーターズバーグでのレースに出ようとしていたが、ストックカーのレースとF1のコメンタリーをしに今はブラジルに帰っている。TV会社はふたつのネットワークで争っているので、彼をインディカーに参戦させたがっていないと僕は思うよ」
「でもルーベンスは戻りたがっている。僕には彼がインディカーに来たことに、ちょっと責任があるし、彼が居なくて寂しいね」
シーズン初期にバリチェロが戻ってくるのは難しいが、インディ500で戦えるシートを見つけたら戻ってくるだろうとカナーンは語る。
「彼が競争力の高いマシンを手に入れることができると信じていれば、彼は戻ってくるよ。君たちが彼を呼んでも、彼は電話にでることさえしないと思うけど、僕のチームだったら彼は戻ってくるだろう。以前彼が居たチームだし、僕がここにいるからね」
「彼はシート得ることができず、苦い思いをした。昨年まではシートを探すなんてする必要がなかった男だよ。それでも彼はシートを探したし、僕たちは正しい機会を与えることができなかったんだ。みんなが抱えている経済的な要因だね」