ブラウンGPのルーベンス・バリチェロは、ウワサどおり、2010年F1に向けてウイリアムズと交渉を行っていることを認めた。ブラジルの報道では、契約はすでに締結されているという。
ドイツGPで勝利を逃した直後、バリチェロは「チームのせいで負けた」と激しくチームを批判した。これによってバリチェロとブラウンGPとの関係は悪化したと見られており、現役最年長、最多出走の記録を誇るバリチェロは一時は今季末で引退するとほのめかしていた。
しかしグローボTVのコメンテーターであり元F1ドライバーのルチアノ・ブルティは、ウイリアムズに近い筋から聞いたところでは、すでにバリチェロとウイリアムズの間で2010年の契約(2011年の両者のオプション付き)が締結されていると述べている。フォリャ・ジ・サンパウロ紙も同様の報道をしており、バリチェロは現在のサラリー200万ドルの4倍のサラリーを得る上に、優勝ボーナスも設定されるという。
バリチェロ本人は英ガーディアン紙に対して次のようにコメントしている。
「まだどこともサインしていない。だが、ウイリアムズとブラウンと交渉しているのは事実だ」
バリチェロがウイリアムズに移籍するとすれば、チームメイトは現在のリザーブドライバーで今年のGP2チャンピオン、ニコ・フルケンベルグになるものと見られている。ニコ・ロズベルグはバリチェロと入れ代わりにブラウンに移籍するとの見方が強い。
メルセデス・ベンツは、パートナーを現在のマクラーレンからブラウンに変更することを考えており、そのためロズベルグをマクラーレンではなくブラウンに乗せたいという意向なのだと推測されている。
トヨタとのエンジン契約を今季末で終了するウイリアムズは、以前からウワサされているルノーではなく、コストの安いコスワースエンジンを来季は使用するのではとも言われている。
