5日にランスタッドのイベントに出席したルーベンス・バリチェロが、オートスポーツwebの独占インタビューに答えてくれた。バリチェロは日本へのメッセージに加え、これまでのキャリア、週末の目標などについて語ってくれた。

■ルーベンス・バリチェロ独占インタビュー

Q:今年、日本では大きな震災があり、日本人としては特別な感情があるのですが、バリチェロ選手はどういった想いで今年の日本GPに挑まれますか?
A:一番最初に震災を知ったときは大きな驚きを感じました。こんなことが起きて大変だったよね。ごめんね。という気持ちでいっぱいです。僕の役目としては鈴鹿のレースで喜び、モチベーションを与えることができたら嬉しいです。

Q:今年はすごく辛いシーズンだったと思うのですが、どこにモチベーションを見出していましたか?
A:まず、私たちは人生の中にリミットというものはないということを理解する必要があると思います。あとやる気を持つこと。そして、家に帰るときには今日、自分が最大限やれることはできたという気持ちでいれば大丈夫だと思います。

Q:今年、ブリヂストンからピレリタイヤに変わって、テクニックの面でここが難しくなった、変わったというポイントはありますか?
A:変わったのはタイヤを保護しなくてはいけなくなったことですね。僕たちは長くブリヂストンで戦ってきたわけで、それは色んなタイプのサーキットで機能してくれたけど、今年はそうじゃないということで鈴鹿でも大きなチャレンジになると思います。

Q:F1で300レースも戦った人はバリチェロ選手だけですが、デビューしたときにここまでできると思っていましたか?
A:想像していませんでした。たぶん私はずっとF1で戦い続けたいという気持ちが強かったからだと思います。でも私の目標はF1で長く走り続けるということではなく、勝利を挙げることです。

Q:過去と現在含めて、乗ってみたいF1マシンはありますか?
A:レーシングドライバーの目標は勝利を挙げること。勝利を挙げたいかと言われれば、もちろん挙げたい。そのためにどのマシンをドライビングしたいかと言われれば、今年のレッドブルです。でも、フェラーリやブラウンなど勝利を手にするクルマに乗ることはできました。

Q:バリチェロ選手が乗ってきた中で一番思い出のF1マシンってなんですか?
A:一番大変だったのがホンダの最後のシーズンと、ブラウンでのワンシーズンでした。それまで4年間勝利をあげることができず、そこからコンペティティブなブラウンをドライブすることができました。そのこともあってブラウンは大変思い出に残っているマシンです。

Q:バリチェロ選手にとっての鈴鹿での想い出のレースはありますか?
A:鈴鹿にはとても良い思い出があります。2003年には優勝することができましたし、鈴鹿はベストドライバーが誰かを証明できる最高のサーキットですから。

Q:来年、チーム名が『ウイリアムズ・ルノー』に変わりますが、ウイリアムズ・ルノーという響きはバリチェロ選手にとって、思い入れがある名前だと思うのですが?
A:そうですね。私はこれまで1度もルノー・エンジンをドライブしたことはありませんが、それに携わってみたいという気持ちは大きくあります。

Q:来年、ウイリアムズに残留できる可能性は?
A:可能性はあります。私はそれを強く望んでいます。

Q:最後に鈴鹿の目標を聞かせてください。具体的な目標順位は?
A:トップ10に入るというのは非常に難しいことですが、トップ10でフィニッシュすることが目標です。

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