ブラウンGPへの批判に対し、ルーベンス・バリチェロが、同チームのマシンは合法であり、シーズンオフテストで証明したとおり、速さがあり勝つ力のあるマシンであると主張した。

 フェラーリで9勝を挙げているバリチェロは、F1での17回目のシーズンを迎える今季、さらに勝利数を増やせる可能性が大いにあると考えている。
「すごくしっかりしたクルマだ。完全に新しいマシンで、非常に信頼性が高くパワフルなメルセデスエンジンを搭載している。だから、(優勝を考えても)おかしくはない」とバリチェロはスペインのマルカ紙に語った。
「僕はずっと、フェラーリのようなセッティングのマシンに乗れて、なおかつ(ミハエル・)シューマッハーのために走らなくてもいいようなチームを待ち望んでいた」

 BGP 001には、ウイリアムズFW31とトヨタTF109同様、違法なディフューザーが使用されていると、ライバルチームたちは批判している。これは新たな空力レギュレーションの抜け道を利用したもので、より多くのダウンフォースを発生させ、グリップを向上させる効果があると言われている。これに対しバリチェロは、自分たちのマシンは“完全に合法である”と主張した。ライバルたちは、ギヤボックス周りとマシンのリヤ部を大急ぎでリデザインしていると見られているものの、こういったモディファイが投入されるのは、早くとも第4戦より後になるだろう。

 ルノーF1のマネージングディレクター、フラビオ・ブリアトーレは、次のように語っている。
「レギュレーションがふたつあり、一部のチームはそのひとつを採用して、他チームにとっては違法と解釈され、禁じられたある方法で作られたディフューザーを使用している。少なくとも3チームがレギュレーションを尊重していない」

「僕らが合法かどうかを聞いているのかい?」とバリチェロは、デイリー・ミラーでのインタビューで述べている。
「遅れを取っている人々は、ライバルたちの方がいい仕事をしたと言うのではなく、ライバルたちが規則に違反しているといった発言をするものだ。規則の解釈が違うだけであって、僕らは間違いなく規則を尊重している」

 ウイリアムズのテクニカルディレクター、サム・マイケルも次のように語っている。
「我々のチームは完全にレギュレーションに従っている。何を騒いでいるのか私には分からない」
「皆、“自分たちはじっくり規則をチェックしなかったからそんなことは考え付かなかった”と降参するのではなく、不平を言っているのだ」

 FIAはすでにウイリアムズとトヨタのディフューザーに関してはOKを出している。またFIA技術担当のチャーリー・ホワイティングは、スペインのテストに足を運び、ブラウンに関しても検査を行っている。FIA会長マックス・モズレーは、確実な裁定を下す時間はもうないと主張、バーニー・エクレストンは、開幕戦オーストラリアでは“この件を不満としている者は抗議を行うだろう”と述べている。

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