ブラウンGPと契約を結んだルーベンス・バリチェロは、この冬の間、2009年F1に戻ってこられると信じる気持ちを失ったことはなかったと語った。
F1史上最多出場を誇り、9勝の経験を持つバリチェロだが、2008年最終戦でそのキャリアは終わるだろうという見方がされてきた。しかしブラウンGPが立ち上げられ、それまで起用がほぼ確実とされてきたブルーノ・セナではなくバリチェロがジェンソン・バトンのチームメイトに選ばれたことが発表された。これに対しバリチェロは、意外な結果ではないと述べている。
「この4カ月、僕は沈黙を守ることを選んだ」と彼は自らの公式ウェブサイトで記している。
「僕は終わっただの、誰も僕を欲しがってはいないだの言われてきたし、ブルーノ・セナはすでに3年契約を結んでいると書いた人間もいる。スクープが欲しくて必死で(マスコミが)何の根拠もなく書いた馬鹿げた記事だ」
「この辛い時期に大事だったのは、信じる気持ちを失わず、トレーニングを続け、沈黙を守ることだった。話すのはチームのスタッフだけにしてね。ブラジルGPでこのレースが自分にとってのラストレースではないと誓ったが、そう確信していると言ったら言いすぎになってしまうかもしれないとも思ったけれど、そんなことはないという気がしたんだ」
実際、元ホンダF1とは契約を結んでいなかったものと見られるが、ロス・ブラウンとの強い信頼関係、今年F1レギュレーションが大きく変わることが、彼に有利に働いたのは間違いないだろう。
「非常に心配材料の多い状態で僕はシーズンをスタートすることになる」とバリチェロ。
「開幕戦までにわずかなテストしかできないからね。でも、マシンは速いだろうし、強力なメルセデスエンジンもついている。今から楽しみだよ」
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バリチェロ「絶対戻ってこられると信じていた」
