バルセロナでのF1合同テストが2日目を迎えた10日、ドライコンディションの下、全チームが走行を行い、フェラーリのキミ・ライコネンがトップタイムをマークした。

 セッティング評価、グランプリウイークエンドのシミュレーションなどに取り組んだライコネンだが、KERSのクーリングシステムにトラブルが発生、テストを予定より早く切り上げた。しかし55周の走行の中で、彼は1分20秒314のトップタイムを記録している。
 2番手はウイリアムズの中嶋一貴。FW31の開発作業を進める中で、マシンにいくつか変更を加えたため、周回数は66周にとどまっている。
 ブラウンGPは3番手と引き続き好調さを見せつけている。この日はルーベンス・バリチェロがBGP001を初ドライブ、111周を走りこんだ。

 4番手はトヨタのヤルノ・トゥルーリ。シーズンオフのテストで走るのはこれが最後となるトゥルーリは、セッティング、ピットストップのシミュレーション、開幕戦オーストラリアGPに向けたロングランなどを行った。
 レッドブル・レーシングのマーク・ウエーバーが5番手。ウエーバーは途中電気系トラブルに見舞われたものの、開幕戦の最後の準備としてセッティング、スタート練習などに取り組んだ。
 6番手はBMWザウバーのニック・ハイドフェルドだった。トラブルなくレースシミュレーションを終えた後、ハイドフェルドはピットストップ、スタート練習なども行っている。
 フォース・インディアのエイドリアン・スーティルが7番手。周回を重ねることを主目的としたスーティルは、80周以上をトラブルフリーで走りきっている。

 ルノーからはフェルナンド・アロンソが登場、走りこみを続けながら、新たな開発アイテムの評価、セッティングオプションのチェック、メカニカルバランスの向上などに取り組み、8番手タイムをマークした。
 マクラーレンは再び9位と下位に終わった。ヘイキ・コバライネンがステアリングを握り、新たな空力コンポーネンツを導入し、ロングランでのセッティングおよびバランス向上、ピットストップのシミュレーションなどを行っている。
 トロロッソはこの日セバスチャン・ブルデーがSTR4を終日ドライブする予定だったが、フロントサスペンションのトラブルが発生、ファクトリーから新たなパーツを取り寄せる必要が生じ、14周で走行を取りやめ、10番手に終わった。その後、チームは、翌日から走行を担当するセバスチャン・ブエミをマシンに乗せ、新車の感触をつかむ機会を与えている。

Barcelona F1 test times, day two – 10 March
1. Kimi Raikkonen Ferrari 1min 20.314secs 55 laps
2. Kazuki Nakajima Williams-Toyota 1min 20.907secs 66 laps
3. Rubens Barrichello Brawn GP-Mercedes 1min 20.966secs 111 laps
4. Jarno Trulli Toyota 1min 21.182secs 121 laps
5. Mark Webber Red Bull-Renault 1min 21.347secs 66 laps
6. Nick Heidfeld BMW Sauber 1min 21.615secs 127 laps
7. Adrian Sutil Force India-Mercedes 1min 21.834secs 82 laps
8. Fernando Alonso Renault 1min 21.937secs 111 laps
9. Heikki Kovalainen McLaren-Mercedes 1min 21.991secs 88 laps
10. Sebastien Bourdais Toro Rosso-Ferrari 1min 23.039secs 14 laps
11. Sebastien Buemi Toro Rosso-Ferrari No time 6 laps
Track/weather conditions: Air temperature 11/19 °C, track temperature 12/26 °C. Partly cloudy at the start of the morning, then sunny.
All times unofficial

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