F1バルセロナ合同テストの2日目は、ウイリアムズのニコ・ヒュルケンベルグがオフシーズンテスト初となるトップタイムをマークした。
テスト2日目となるこの日は少し風が吹いたものの、おおむね好天に恵まれラップタイムは初日を上回るものとなった。
ヒュルケンベルグは、地元ファンの大声援を受けるフェラーリドライバーを抑え、今オフ初となるトップタイムをマーク。主に空力の評価とスタート練習、さらにセットアップの作業に取り組んみ、2週間後のバーレーンに自信を持ってこのオフのテストを切り上げた。
1ヶ月に渡る地元スペインでのテストを2番手で終えたフェルナンド・アロンソは走行最終日も133周と精力的な走り込みをみせた。アロンソはレースシミュレーションに加えセットアップ作業の評価、そして、マクラーレンなどが採用するシャークフィンを初日に続き導入するなど新たな空力コンポーネンツをいくつか試している。
3番手につけたのはBMWザウバーのペドロ・デ・ラ・ロサとなった。この日チームは、本番を想定してフリープラクティス、予選、レースディスタンスをこなす非常に忙しい一日を過ごしたが、幸いマシンはトラブルに見舞われることもなくすべてのメニューを消化した。明日からは小林可夢偉がテストを引き継ぐことになっている。
フォース・インディアのビタントニオ・リウッツィはショートランとフルレースディスタンスに取り組み4番手タイムをマーク。続く5番手はレッドブルのセバスチャン・ベッテルがつけた。この日のベッテルはレース週末のシミュレーションを行うなか、午後のセッションでマシンをストップさせているが、彼のコメントからは特に影響のあるものではなかったようだ。
6番手はトロロッソのハイミ・アルグエルスアリがつけた。チームはこの日のピットストップ練習で給油禁止に対応した新たな器具を導入。そのほかレースシミュレーションを行った彼らは終了時刻を待たずにテストを切り上げている。
メルセデスGPのミハエル・シューマッハーが7番手。シューマッハーはロングランでのバランスやセットアップを確認、チームもレースウイークエンドにおける作業やピットストップなどに取り組んでいる。8番手にマクラーレンのルイス・ハミルトン、続いてルノーのロバート・クビカが9番手となった。両者は午前中にショートランを行ったが、午後に入りクビカのマシンはサスペンションのトラブルに見舞われ、この日はトータル53周に留まっている。
10番手、11番手にはトヨタ時代のチームメイトのふたり。ロータスを駆るヤルノ・トゥルーリとヴァージンのティモ・グロックが1分25秒台で並んだ。