バルセロナでの最終F1合同テストの3日目、10チーム12人のドライバーが走行する中、ザウバーのセルジオ・ペレスがトップタイムをマークした。
ペレスは燃料を軽くした予選シミュレーションにおいてスーパーソフトで1分21秒761を記録、前日のレッドブル/セバスチャン・ベッテルのタイムを更新し、トップに立った。午後にはレースシミュレーションに取りかかったが、KERSのトラブルが発生し、完了することができなかった。
2番手はフェラーリのフェリペ・マッサ。マッサは空力エレメントの比較などを行い132周を走破し、シングルラップランにおいて自己ベストタイムをマークした。
レッドブル・レーシングのマーク・ウエーバーが3番手。このタイムは燃料は比較的少なかったものの空に近い状態で出されたものではない。
4番手にウイリアムズのルーベンス・バリチェロが入った。2回マシンをとめる場面があったものの、バリチェロは105周を走りこんだ。
メルセデスのミハエル・シューマッハーはシングルラップランで5番手タイムをマークした。シューマッハーは新しいエキゾーストデザインなどを施したマシンで、主に燃料を多く積んだ状態で走行を行っていた。
ルノーからはニック・ハイドフェルドとビタリー・ペトロフが参加。午前中に走行したペトロフはKERSトラブルに見舞われながらも8番手、午後には今週風邪のためにテストを休んでいたハイドフェルドがマシンを引き継ぎ、6番手タイムをマークした。
ロータスもふたりのレースドライバーが走行。ヤルノ・トゥルーリはギヤボックス交換が必要となり、その後水漏れも発生、わずか6周しか走行できず、最下位12番手となった。午後に走行したヘイキ・コバライネンは7番手に入った。
フォース・インディアとトロロッソはロングランを集中的に行い、それぞれ100周以上を走りこみ、エイドリアン・スーティルは9番手、ハイミ・アルグエルスアリは10番手となった。ヴァージンのジェローム・ダンブロシオは11番手だった。
この日はマクラーレンとHRTは走行を行っていない。両チームとも金曜にはテストに参加、HRTは新車をデビューさせる見込みとなっている。