バルセロナF1合同テストが最終日を迎え、11チーム11人のドライバーが走行する中、フェラーリのフェリペ・マッサがトップタイムをマークした。
21日、マッサは121周を走破し、1分22秒625で4日間総合のトップとなった。このタイムは2ラップのスティントの中でマークされた。
マッサから約0.8秒差の2番手はレッドブルのマーク・ウエーバー。ウエーバーはサスペンション、ブレーキ、エアロパッケージのパーツの評価に取り組んだ。ウエーバーも2周のショートスティントの中でこの日のベストタイムをマークしている。
トロロッソのセバスチャン・ブエミが3番手に続いた。ブエミはショートランとロングランの両方を行う中でタイヤ評価とセッティング作業を行い、3周のランにおいてベストタイムを記録した。
4番手はルノーのニック・ハイドフェルド。午前中はKERSのトラブルで走行時間をロスしたものの、午後にはレースシミュレーションに取り組み、ハイドフェルドは合計95周を走行した。
5番手には、107周を走りこんだマクラーレンのルイス・ハミルトンが入った。
続く6番手はウイリアムズのパストール・マルドナドだった。マルドナドは午後にマシンをとめ、赤旗の原因となっている。セッション開始直前にKERSのクーリングシステムのトラブルに見舞われたため、マルドナドはこの日KERSを使用できなかった。
フォース・インディアのエイドリアン・スーティルが7番手。8番手はザウバーのセルジオ・ペレスだった。ペレスは74周を走行し、タイヤへの理解を深めた。
9番手はヴァージンの新人ジェローム・ダンブロシオだった。11時ごろにトラブルのためにコース上でマシンをとめたダンブロシオは、その後、セッション終了90分前までコースに復帰できなかった。
メルセデスのミハエル・シューマッハーは10番手だった。シューマッハーは114周を走行、マシンが信頼性を発揮したため有意義なテストを行うことができたと述べている。
最下位11番手はロータスのヤルノ・トゥルーリだった。トゥルーリは午前中にマシントラブルのためにクラッシュ、スペアパーツがなかったためにこの日の走行をわずか18周で終えることになった。
HRTは前日でテストを終了し、この日は参加せずにサーキットから去った。
次回のテストは、当初のバーレーンテストが中止されたため、3月8~11日に再びバルセロナで開催され、これがシーズン前の最後のテストとなる。