バレンシアF1合同テスト2日目、全12チームから15人のドライバーが参加し、フェラーリのフェルナンド・アロンソがトップタイムをマークした。
ドライコンディションの2日、アロンソは空力とピレリタイヤのデータ収集を中心に新車F150のテスト作業を行い、108周を走行、前日セバスチャン・ベッテルがマークしたベストタイムより0.4秒以上速い1分13秒307をマークし、この日のトップに立った。翌日はフェリペ・マッサが走行する。
レッドブル・レーシングは、ベッテルが午前中走行、午後にマーク・ウエーバーが初めて新車RB7を走らせた。レッドブルはシステムチェックを中心に作業を行った。ベッテルは43周走行し、アロンソから約0.3秒遅れの2番手となった。ウエーバーはインスタレーションの際にペダルにトラブルが発生、17周しか走行できず14番手にとどまった。翌日もウエーバーがテストを行う。
3番手はフォース・インディアのポール・ディ・レスタ。新レースドライバーのディ・レスタは昨年型マシンで111周を走破している。
マクラーレンからはルイス・ハミルトンが参加、昨年型マシンMP4-25のモディファイ版で83周を走行し、4番手タイムをマークした。
5番手はロータス・ルノーのロバート・クビカ。クビカは新車R31を初めて走らせ、104周を走りこんだ。マシンの初期トラブルがいくつか出て全プログラムを完了することはできなかったものの、システムおよび信頼性のチェックを行うことはできたという。
HRTのナレイン・カーティケヤンは昨年型マシンを走らせ、6番手。
メルセデスGPのニコ・ロズベルグが7番手。走行初日はハイドロリックトラブルに見舞われ、ほとんど走れなかったロズベルグは、この日もいくつかトラブルがあったものの69周を走行している。
8番手にヴァージンのティモ・グロックが入った。グロックは昨年型VR-01でピレリタイヤと今年用システムの評価を行ったが、ハイドロリックトラブルに見舞われ、周回数は34周にとどまった。
ウイリアムズのルーベンス・バリチェロが9番手。バリチェロは午前中に新車FW33のテストを担当したが、トラブルのため走行時間をロスしている。午後にはパストール・マルドナドがFW33を初走行、11番手タイムを出した。
ザウバーのセルジオ・ペレスが新車C30を初めて走らせ、10番手。この日ペレスはトラブルに見舞われ、42周しか走行できなかった。
トロロッソは、新車STR6を午前中はハイミ・アルグエルスアリがドライブ、午後にはセバスチャン・ブエミが初めて新車を走らせた。ブエミが12番手、アルグエルスアリが13番手のタイムをマークしている。
ロータスの新車T128をコースデビューさせたヘイキ・コバライネンが最下位15番手となった。マシンにパワステのトラブルが発生したため、コバライネンは15周を走行するにとどまった。