今シーズンのGP2シリーズでチャンピオンを獲得したストフェル・バンドーンが、25日に鈴鹿サーキットで行われたスーパーフォーミュラのエンジンメーカー/ルーキードライバーテストの初日に参加した。
2014年からGP2シリーズを戦い、初年度はランキング2位を獲得したバンドーン。2年目となる今年は、2ラウンドを残してチャンピオンを獲得し、ここまでランキング2位以下を150ポイント近く引き離す圧倒的な戦績を挙げている。今回のSFテスト参加は初日のみとなったが、DOCOMO TEAM DANDELION RACINGの40号車をドライブして午前と午後のセッションを走行した。
ドライの午前は、トラブルにより20周で走行を切り上げることとなり17番手に。ウエットコンディションとなった午後は37周を走りこみ8番手でセッションを終えた。そんなバンドーンは、午前のセッション終了後に会見に臨み、スーパーフォーミュラの印象や、今後の展望などを語った。
「午前のセッションは(トラブルで)短くなってしまったけど、このサーキットで走ることができてうれしいよ。日本で走るのは初めてだけど、SFのマシンで走れることを光栄に思っている。GP2と比較すると、エンジンに違いがあると感じた。GP2よりコーナリングがとても速いけど、ストレートはGP2の方が速い。ただ、とても大きなパワーを感じたしトルクもある。ダウンフォースも素晴らしいと思う」
「今年はGP2のチャンピオンを獲得することができたけど、来年に向けてはF1という選択肢が今のところないから、その他の選択肢としてスーパーフォーミュラが一番有力だと感じているんだ。そのために、今回テストをさせてもらった。クルマのフィーリングやチャンピオンシップの様子を、自分の目で確かめてみたかったんだ」
「今年のF1の時にも鈴鹿に来たけど、その時はジョギングしただけなんだ。クルマで走れて幸せだ。特にセクター1が最高だった。F1よりも速いんじゃないかと思うよ。毎ラップを噛み締めて、限界を見極めながらどんどん速くなっていく感覚を味わった」
「GP2のタイヤの感覚や特徴とはかなり異なるね。気温も低かったし、タイヤのウォームアップの部分で特徴をつかむのに時間がかかった。後半に向けてデグラデーションを感じて、ブレーキングが難しくなった。僕自身がタイヤに慣れなくてはいけないと感じているよ」