昨年のバーレーンの反政府デモから1年後の14日、住民が抗議デモを行い、治安部隊との衝突が発生した。しかしバーニー・エクレストンとFIAは4月のバーレーンGPを中止するつもりはないと述べている。
治安部隊はデモ隊に対してゴム弾や催涙ガスを発射し、負傷者も出ていると報じられている。
「私には何人かの若者が警察と衝突したという知らせしか届いていない」とエクレストンは14日夜にTelegraph Sportに対してコメントしている。
「我々は行く予定だ。現地の人間は2カ月後のレースは問題ないと確信しているようだ」
ヘレステストにおいて、チームはバーレーンへの懸念を表したといわれている。しかしエクレストンはそれを否定した。
「チームは全く心配などしていない。事態が問題なく進んでいることに満足していると思う」
「昨年は行かないという決断をはっきり下したが、それ以来状況は変化している」
先週、イギリスの上院議員がFIAに対してバーレーンGPを中止するよう求める声明を発表したが、これを受ける形で14日にはイギリスの超党派議員グループから、バーレーンGPはキャンセルすべきでないとの公開書簡が紙面で発表された。
エクレストンは、F1が政治論争の種にされることを危惧してはいないという。
「我々は常に非政治的な立場をとっている。いかなる決定も安全性を考慮した上でなされる」
14日夜、FIAのスポークスマンは、「グランプリの開催は、バーレーンが今経験している困難を克服する上でプラスに働くだろう」とコメントしている。