2010F1開幕戦、バーレーンGPでレッドブルのセバスチャン・ベッテルのマシンにトラブルが発生し、フェラーリがフェルナンド・アロンソ、フェリペ・マッサの順で1-2を挙げたことに対して、ベッテルにトラブルが発生しなければ、最後の10周は手に汗握るテールtoノーズのバトルになっていただろうと関係者がコメントしている。タイヤマネージメントと燃費、ふたつの要素がバトルを緊張感あるものにしていたはずだという。

 BBCのピットレポーター、テッド・クラビッツはベッテルとアロンソはラスト10周で非常に白熱した接近戦を演じていただろうと推測する。
 アロンソは終盤のベッテルとの対決に備えて、タイヤをセーブした走りをしていた。その一方で、ベッテルのリヤタイヤは摩耗の兆候が見られ、仮に2台の燃料搭載量がほぼ同じ程度だとしたら、激しいバトルになっていたのではないかというのがクラビッツの意見だ。

 クラビッツは、レッドブルに供給しているルノーのエンジンは一番好燃費で、反対にフェラーリのエンジンは一番燃費が厳しいものだというウイリアムズのテクニカルディレクター、サム・マイケルの言葉を引用。レッドブルはスターティンググリッドに10kg程軽い燃料を積んでグリッドに並び、対してフェラーリはより多くの燃料を積んでレースをスタートしていたと見ている。
 planet-f1.comによるマイケルの計算の結果では、ベッテルは49周のレースで10秒の差をつけることができたという。ここにタイヤの摩耗というファクターを取り入れると、終盤にギャップが縮まり、最後はそれぞれの負荷がイコールコンディションに近い状態となり、フィニッシュまでのスプリントレースになっていたと予測する。

「ベッテルにマシントラブルが起きていなければ、タイヤを温存してきたアロンソと、タイヤが減りつつあったベッテルとのトップ争いを楽しめただろう」とクラビッツ。「そのタイミング以外ではベッテルが燃費で有利だったため、互角の対決というのは存在しえなかった。『開幕戦が退屈だった』という議論の際には、このことを我々は頭の中に入れておく必要がある」。

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