2009年F1第4戦バーレーンGP土曜に行われた予選で、ポールポジションを獲得したトヨタのヤルノ・トゥルーリをはじめ、各ドライバーたちが、それぞれのセッションについて語った。
2009年F1第4戦バーレーンGP土曜日ドライバーズコメント
1 ルイス・ハミルトン(マクラーレン) 予選5位
この数カ月、僕らは信じられないほどハードに攻め続けて、その仕事の成果が出た。自分が成し遂げたことに誇りを持っている。まずトップ10に入れたことが良かった。更にトップ10圏内で戦えたことは、もっと良かったよ! 僕らはトップ5内の、幾人かのライバルと同じくらいのペースで走れている。全てがスムーズにいけば、明日はトップ5以内でレースを終えられるはずだ。今ではポールポジションも見えてきた。早くその位置に付けるのを、本当に楽しみにしているんだ。
2 ヘイキ・コバライネン(マクラーレン) 予選11位
今日は大きな問題は何もなかったんだけど、明らかに僕は思っていたほど速くなかった。何が悪かったのかを分析しなきゃならないね。とはいえ、僕らの競争力は前戦に比べたら進歩している。僕らは特に中間セクターでペースが足りないんだ。だけど僕がQ2でトップ10から0.1秒落ちだという事実は、僕らが更なる進歩を遂げたことを意味している。今はレースに期待しているよ。僕の目標は確実にポイントを獲得することだ。
3 フェリペ・マッサ(フェラーリ) 予選8位
僕らは小さな一歩を踏み出したようだけど、まだ道のりは長いことも分かっている。個人的には予選でトップ10に帰ってこられて嬉しいし、良いレースをしてトップ8に入ることを望んでいる。午前中はクルマのハンドリングがすごく良かったのに、午後にはオーバーステアのせいでパフォーマンスが低下してしまった。おそらくは路面コンディションによるものだね。明日はとても暑くなって、信頼性とタイヤのパフォーマンスに相当な影響を及ぼすだろう。完走し、ポイントを獲得するよう努力するよ。特にスタートでは、KERSの力を最大に使わないといけないと思う。
4 キミ・ライコネン(フェラーリ) 予選10位
10番手より上に付くことは難しかった。Q1とQ2ではクルマが想像していたより扱いやすかったけど、既にタイヤを4セット全て使ってしまっていたから、Q3ではもう新品のソフトタイヤがなかったんだ。クルマのパフォーマンスはKERSのおかげで向上したよ。明日のレースは高い気温のせいで、非常に厳しいものになる。僕らに何ができるか、見てみよう。目標はポイント圏内でのフィニッシュだ。
5 ロバート・クビカ(BMWザウバー) 予選13位
予選前から既に、今日は難しいだろうと分かっていた。僕らには全体的にパフォーマンスが足りない。Q2では新品のオプションタイヤで、グリップに悩まされた。その上今日は無線にもトラブルが出てしまって、結果的にタイヤ圧の微調整などがかなり大変だったんだ。さらにピットでの給油作業中に、2回も小さな出火があった。これはパフォーマンスには影響しなかったけど、いいことではなかった。それでも僕らは集中して、落ち着いて仕事をしていかないとね。
6 ニック・ハイドフェルド(BMWザウバー) 予選14位
僕らにとってかなり困難な予選だったよ。明らかにペースが足りないし、僕らはバルセロナでの空力アップデートを待っている状態だから、既に新しいパーツを持っているライバルに比べてラップタイムが劣るのは明白なんだ。少なくともこれは予選前から分かっていたことだよ。しかも今日は走行ごとに、クルマのバランスが一定じゃなかった。Q2の2回目のアタックは1回目のものより速かったけど、Q1ほどではなかった。僕は本当にハードに攻めていて、9コーナーのエイペックスでミスをしてしまったんだ。明日はポイントを獲得するのは難しいだろうけど、絶対にあきらめずに、できることは全て試すよ。
7 フェルナンド・アロンソ(ルノー) 予選7位
僕らはまた、ものすごい接戦の予選を見ることになったね。それはコクピットの中では困難でストレスになる状況だけど、見ている人たちにはとても面白いだろうね。中国以来、クルマには大した変更を加えていないものの、チームはまたコンペティティブなクルマを用意するために夜遅くまで仕事をしてくれた。予選は大体思ったとおりだったし、7番手からのスタートは予想していたぐらいの位置だよ。明日はポイントを獲得するために、僕らにできることはなんでもする必要がある。トップ6を目標にしているし、もっと上も可能かもしれない。
8 ネルソン・ピケ(ルノー) 予選15位
Q3に進出しようとして攻めすぎたんだ。僕の周りには4台のクルマがいて、本当にほとんど何もできなかったからリスクを負ってかなり攻めた。だけどそれではQ3に進出するのに十分じゃなかった。願わくばレースでは力強いスタートを切り、良い戦略を採ってポイント獲得に挑戦したい。それが僕らに今、必要なことなんだ。
9 ヤルノ・トゥルーリ(トヨタ) 予選1位
再びポールポジションに戻ってくることができて、興奮しているよ。今週はうまくいっていて、明日の最前列からのスタートを嬉しく思う。セッション中、ブレーキングに問題があったので、実は昨日ほどスムーズなわけではなかった。これは決勝への不安要素だから、今夜中に確認したい。レースのペースもタイヤの調子も良いから、決勝も行けると信じているよ。開幕から第3戦まで順調ではなかったので、そろそろ風向きを変えたい。冬のテストをここバーレーンで走って、良いタイムを出していた。それが今日1、2番手をトヨタが独占したことにもつながったんだろうね。ポールポジションは一生懸命働いてくれたチームのみんな、そして地震にあった故郷のアブルッツォ地域の方たちに捧げたい。
10 ティモ・グロック(トヨタ) 予選2位
最前列グリッドを独占できて最高だよ。昨日僕のクルマにトラブルが発生したんだけど、セットアップを変えたりと、今日のためにチームが一生懸命やってくれた。午前のフリー走行では電気系統の故障で時間いっぱい走れなかったけど、最速タイムを刻むことができた。予選はとてもスムーズにいった。風が少し変わって、初めに使ったミディアムタイヤに慣れるのに苦労したよ。Q2では少し良くなったんだけどQ3の8周目の後に小さなミスをして、ヤルノに追いつけなかった。今季はチームにとって厳しいスタートだったので、エンジニアとメカニックのみんなに心から感謝したい。今日は素晴らしい結果だったね。
11 セバスチャン・ブルデー(トロロッソ) 予選20位
午前中にあまり走れなかったのはよくなかったね。午後、僕の1回目のアタックはかなり良かった。思ったより良かったから、楽観的になっていたよ。だけど2回目のアタックでアンダーステアが大きく出てしまった。これはフロントウイングで調整して、最後のアタックに備えたんだ。でもオーバーステアで突然クルマが別の方向に行ってしまった。クルマは変更にとてつもなく敏感で、ダウンフォースの不足とそれによるグリップの低下に苦しんだ。こんな下位で終わるのは残念だよ。
12 セバスチャン・ブエミ(トロロッソ) 予選17位
もっと速く走れたしQ2にも楽に進めるはずだったのに、セクター3でミスをしてしまった。セクタータイムを見ても、クルマのパフォーマンスが予想以上だっただけに自分のパフォーマンスにガッカリしている。Q2進出が確実になるよう、もっと注意深くあるべきだったのかもしれない。路面コンディションは午前中と同じようだった。明日は良いレースができると今も思っている。午後のパフォーマンスはこのクルマの能力を正確に示すものではないから、(決勝では)いくつか順位を上げられるんじゃないかと期待している。それがいくつかと言うのは難しいけどね。タイヤに関して言えば、レースの大半を走りたいのは明らかにソフト側の方だね。
14 マーク・ウエーバー(レッドブル・レーシング) 予選19位
渋滞だよ。最終コーナーで渋滞に遭って、Q2に進出するのに十分な速さを出せなかった。普段はこんなことにはならないし、最悪な場所で捕まって2回のアタックをダメにされてしまった。最初のアタックでは最終コーナーで逃げ場を失って、その後2回目のアタックに入るところでスーティルにスリップを使って抜かれたんだ。台無しだよ。Q1でこんなことになるなんて最悪だ。それで明日に向けて僕らはこんな位置にいるんだ。僕のレースは滅茶苦茶にされてしまったよ。
15 セバスチャン・ベッテル(レッドブル・レーシング) 予選3位
良い予選だった。Q1は見て分かるとおりとても厳しくて、プライムタイヤで1回アタックするだけでは十分ではなく、みんなオプションで走らなければならなかった。でも予選はスムーズに進んで、僕らには何の問題もなかった。クルマはとても速く、Q2では1回しかアタックする必要がなかったよ。しかも路面コンディションが良くなっていく中で、それでもトップを守ることができたから良かったね。Q3では2台のトヨタが、ちょっと速すぎた。たぶん彼らは僕らより少し速くピットに入るだろうから、明日に期待しているよ。ただレースは長いから、どうなるかな。
16 ニコ・ロズベルグ(ウイリアムズ) 予選9位
僕にとって良い予選ではなかった。今日はクルマに乗っていて、本当に良い気分になれなかったんだ。すごい接戦だったから、僕らがQ3まで進出できたのはラッキーだったね。最終的に9番手というのはまあまあだよ。だって僕らは燃料をたくさん積んでいるから、戦略的に考えてもなかなかコンペティティブだと思うんだ。明日に向けての僕の望みはポイント圏内で完走することで、それは可能だと思っている。レースに向けてクルマの調子は良いから安定したペースで走れるはずだし、9番手からなら何だって可能だよ。
17 中嶋一貴(ウイリアムズ) 予選12位
どこでタイムを失ったのかを言うのは難しい。ミスもしなかったしクルマのパフォーマンスも良かったんだ。ニコと僕との差を考えると、今日の午後の自分の仕事には満足している。だけど全体的に見ると僕もQ3に進出できたはずだから複雑な気持ちだよ。
20 エイドリアン・スーティル(フォース・インディア) 予選16位
良い予選だったけど、コース上のコンディションは非常に難しいものだった。グリップが午前中のフリー走行よりもかなり低かったから、バランスが完全ではなく限界まで持っていくのが大変だった。最後には良いアタックができたし、16番手は努力の結果だから満足できるよ。最終コーナーでマーク・ウエーバーとの間で少し問題があった。僕は自分のアタックのスタートに向けて、アロンソとの差を広げようとしただけなんだけど、マークもアタックに入ったんだ。でも僕はそれを知らなかった。クリアなスタートを決めるために自分のポジションを守ろうとしたんだ。誤解だったんだ。セッションの後にマークに謝ったよ。
21 ジャンカルロ・フィジケラ(フォース・インディア) 予選18位
今日は良い一歩を踏み出せたし、Q2進出にもとても近い場所にいた。セッション中、クルマのバランスについては完全に満足してはいなかった。ハードタイヤでの方がよく、ソフトタイヤで出て行った途端にクルマは予測不可能になってしまった。予選に向けて少しでも良くしようといくつか変更を加えたけど、それでもまだ一貫性のないところがある。それがタイムを更新できなかった理由だが、何にしても僕らは間違いなく進歩しているし、それはチーム全体の素晴らしい努力の結果だよ。明日はレースを完走するために良い戦略が必要だ。僕らのペースがレース距離での方が良いことも分かっている。
22 ジェンソン・バトン(ブラウンGP) 予選4位
今日はポールポジションを狙っていたんだけど、残念なことに今回は僕らの今シーズンでのベストな予選にはならなかったし、ペースもあまり良くなかった。Q3最後のアタックは素晴らしいものではなかったよ。僕らはグリップに悩まされて、セッション中ずっとコーナー出口でタイヤがロックする症状が出ていた。今日は自分たちのペースのなさと、ライバルたちの速さに驚かされた。彼らは明らかに進歩してきているし、追いついてくるのが早い。明日のレースは厳しいだろうけど、金曜日に燃料を積んだ状態で行ったロングランのペースは本当にコンペティティブだったから、良いスタートが決められれば、それが助けになるだろう。
23 ルーベンス・バリチェロ(ブラウンGP) 予選6位
残念ながら今日の予選は思いどおりにはいかなかった。Q3最後のアタックでは混雑に苦しみ、アウトラップでゆっくり走るグループの真ん中に入ってしまったんだ。これは僕の意図していなかったことだし、そのせいでタイヤを十分に暖めることができずに、アタックラップがだめになった。僕らのライバルは前進してきていて、それがレースにどんな影響を与えるかを見るのは興味深いね。厳しい戦いになるだろうけど、明日もポイント獲得は可能だと自信を持っているよ。
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