F1バーレーンGPの決勝は、ブラウンGPのジェンソン・バトンが逆転で今季3勝目となるトップチェッカー。2位にはセバスチャン・ベッテル(レッドブル)が入り、トヨタのヤルノ・トゥルーリは3位となった。ティモ・グロック(トヨタ)は7位、ウイリアムズの中嶋一貴はリタイアに終わっている。

 週末を通して好天に恵まれたバーレーンGPは決勝日も快晴、サーキットは路面温度50度、気温36度でスタート時刻の午後2時を迎えた。最前列に並んだトヨタ2台はスーパーソフトタイヤを装着、2列目以降、多くのマシンもソフト側のタイヤを選択している。

 スタートではトヨタ2台が好スタートを決め、グロックが1コーナーを奪う。PPのトゥルーリもそれに続くが、後方からルイス・ハミルトン(マクラーレン)がトゥルーリの背後まで迫り、一旦はパス。しかしトゥルーリも応戦して再度抜き返すと、今度は2周目にバトンが1コーナーでハミルトンをオーバーテイクし3番手に浮上。後ろの5番手以下にはハミルトン、ベッテル、ルーベンス・バリチェロ(ブラウンGP)が続いた。

 レースは予想通り、燃料搭載量を少なくしたトヨタ2台が一定の間隔を保ちながら他をリードしていき、3番手以下を徐々に引き離していく。10周目までに3番手バトンに対し約5秒、4番手ハミルトンに12秒、5番手ベッテルには14秒のギャップを築いてみせる。

 12周目、トップのグロックがピットイン、翌周にはトゥルーリも入ってくる。ここでトヨタ勢はハード側のミディアムタイヤを選択するが、対するライバル陣営は16周目のバトンとハミルトン、20周目のベッテルとソフト側のタイヤをチョイス、その他大勢もスーパーソフトタイヤを装着して2スティント目に臨んでいった。

 1回目のピットインを終え、順位はバトン、トゥルーリ、ベッテル、ハミルトン、バリチェロ、グロックとなり、トゥルーリはバトンに約5秒ほど先行を許すかたちでトップを明け渡してしまう。そこからもハード側を履くトヨタ勢はラップタイムが上がらず苦しい展開、中盤にかけそれぞれのライバルにジワジワとギャップを築かれていき、トゥルーリは後ろのベッテルとハミルトンに背後まで迫られてしまう。グロックに至ってはトップ争いから完全に脱落となった。

 代わってレースリーダーとなったバトンはその後、順調にリードを拡げていき、大量15秒のマージンをもって37周目に2回目のピットイン。2番手トゥルーリ、4番手ハミルトンもこの周にピットインを済ませる。一方、3番手のベッテルは40周目まで2回目のピット作業を伸ばすと、直前の数ラップでのプッシュも効いてトゥルーリの前でレース復帰を果たすことに成功した。
 これで順位はトップがバトン、約10秒おいて2番手にベッテルと3番手トゥルーリが接近、トップから20秒ほど離れてハミルトンが4番手につけ、バリチェロ、ライコネン、グロック、フェルナンド・アロンソ(ルノー)と続いていった。

 バトンは終盤、後方との差をコントロールしながらレースを進め、危なげなく57周を走破。今シーズン3勝目となるトップチェッカーを受けた。ベッテルは2位を守り、トゥルーリはトップから9秒遅れで3位のチェッカーを受けることとなった。
 4位はハミルトン、5位バリチェロ、6位にキミ・ライコネンが入りフェラーリは今季初ポイントを獲得。7位グロック、8位アロンソまでが入賞という結果となっている。
 

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