2009年F1第4戦バーレーンGPの初日フリープラクティスが終了し、1回目のトップ、ルイス・ハミルトンや2回目のトップ、ニコ・ロズベルグをはじめ、各ドライバーが、それぞれの1日について語った。
2009年F1第4戦バーレーンGP金曜日ドライバーズコメント
1 ルイス・ハミルトン(マクラーレン) フリー走行1=1位/2=11位
とても良くバランスの取れたクルマになった。コースは走り始めからすごくグリップがあるように感じ、プライムタイヤを装着した時はとても安定していた。両セッションとも安定した走りができ、とても建設的な1日となった。全体を見回すと争いはとてもタイトに見えるが、確実に前進している。今週末このグランプリに何も新しいパーツを持ち込んでいないため、クルマに劇的な進展はないが、僕らの目標がより多くのポイントを獲得することには変わりないよ。
2 ヘイキ・コバライネン(マクラーレン) フリー走行1=6位/2=19位
このコースはプラクティスの走り始めから驚くほどグリップがあったが、ピットレーンはかなりダスティで滑りやすく、簡単にホイールがロックしてしまうほどだった。個人的には、以前までのフロントウイングの方が合っているように思うが、恐らく新型ウイングをさらにしっかり見極める必要性がありそうだ。我々は確実に前進しているし、上海でのレース以来クルマの状態は改善されている。急激な減速と長いストレートを持つこのコースは僕らのパッケージングに本当に合っている。KERSが最終セッションの終わり間際に作動しなくなったため、今日のタイムは本来出せうるものとは程遠いものとなった。でも、予選ではもっとコンペティティブになると思うよ。
3 フェリペ・マッサ(フェラーリ) フリー走行1=8位/2=16位
当然ながらいい1日ではなかった。レースに向けて多くのことをこなしたが、明日と日曜日の順位を上げるためにクルマのハンドリングを改善させなければいけない。ハード側のタイヤでの走行は非常に難しく、ソフト側のタイヤが最適なチョイスといえそうだ。瞬時のパフォーマンスに関してだけではなく、長距離を走行してもいい感じだ。KERSは助けになる。KERSがないと間違いなくさらに遅かっただろう。ソフト側のタイヤの最後のセットを装着している時、最終ターンでミスをして少なくとも0.3秒はロスした。現時点では忍耐強くあるべきだろうし、こういった状況下で可能な限り最善を尽くさなければならない。
4 キミ・ライコネン(フェラーリ) フリー走行1=10位/2=18位
他のチームの燃料搭載量を知らなくとも、我々が期待していたほど速くないことだけは確かだ。でも、この状況下でベストを尽くしトライするよ。とにかく、今週末の展望が過去数戦のレースと異なることのないことは分かった。今日は2種類のタイヤを試し、最適なセットアップを見つけるため多くの作業をした。今日は、いま分析に使用している多くのデータを収集し、可能な限りレースに向けて準備したい。厳しい週末になると予想している。
5 ロバート・クビカ(BMWザウバー) フリー走行1=3位/2=17位
いつも通りの金曜日だった。タイヤのコンパウンドを比較し、クルマのバランスの作業を行った。加えて、KERSのセットアップも試したが、ここでの気温がかなり高いこともあり非常にチャレンジングだね。これからデータを分析し、明日に向けて改善させるようにがんばるよ。
6 ニック・ハイドフェルド(BMWザウバー) フリー走行1=2位/2=20位
当然ながら、午後よりも午前中のセッションの方が良かったように見える。ハード側のプライムとソフト側のオプションタイヤでのクルマのバランスの違いは、このコースでは非常に大きく、これがクルマのセットアップを本当に難しくさせる要因となっている。また、ブレーキの安定性不足の問題もあり、コースには十分なグリップがない。でも、バーレーンでの金曜日ではこのことはむしろ普通だ。これからすべてのデータを調べて、明日どのような走行ができるのか見ていくよ。
7 フェルナンド・アロンソ(ルノー) フリー走行1=18位/2=2位
今日は路面温度も気温も非常に高く、マレーシアGPの時よりもさらに暑かった。そのため、今日はレースコンディションに向けたブレーキの冷却装置の評価と、この気温の中でタイヤをしっかり機能させるためのコンパウンドの比較に集中した。今日の内容には満足しているし、予定していたプログラムを終了することもできている。
8 ネルソン・ピケ(ルノー) フリー走行1=13位/2=15位
堅実的に週末をスタートさせることができ、初めて新しいディフューザーを装着して走ったが、それがクルマにどれほどのパフォーマンスを与えるのか把握するのは難しい。明日の最終セッションでクルマをさらに改善させる必要があると思うが、今日はいいデータを得ることができている。明日の予選では力強い走りをしたいけれど、現状ではトップ10に入るのはかなりタフになりそうだ。
9 ヤルノ・トゥルーリ(トヨタ) フリー走行1=15位/2=3位
このサーキットでは冬のテストでたくさんの情報を収集したが、今日のコンディションはテストの時とはまったく異なっていた。ずっと高い気温に合わせ、いくつかセットアップを変えなければならなかった。また、テストの時よりクルマが滑ったが、たぶん他のチームのドライバーも同じように感じていると思う。今日はいつものように、タイヤのテストとセットアップのプログラムをこなした。ドライバビリティがもう少し必要だけど、決勝に向けて悪くないスタートができたと思う。
10 ティモ・グロック(トヨタ) フリー走行1=17位/2=8位
ここでの冬季テストでは安定したペースを刻め良かったが、今日は運転が難しかった。ラップタイムは悪くないけど、特に周回を重ねた時のクルマのバランスがあまり良くないように感じた。ブレーキングの感触も、もう少し良くしたい。明日からの方向性を整理し、クルマをあるべき状態に戻すために、我々は今晩も遅くまで頑張らなければならない。
11 セバスチャン・ブルデー(トロロッソ) フリー走行1=19位/2=14位
コースは午前から午後のセッションにかけて大きく変化し、2種類のタイヤを見極めるのが難しかった。プライムとオプションタイヤの機能の違いは、路面温度の上昇に大きく関係しているようだ。結果的に、午後にはコンディションが変化したためクルマに試した変化の効果を見極めるのが難しかった。しかし、金曜日はいつものことだが、予選までにライバルたちと自分たちのポジションを比較するのはほとんど不可能に近い。13番手と14番手は明日獲得したい順位ではないが、これからハードワークを重ねて何が起こるか見てみよう。
12 セバスチャン・ブエミ(トロロッソ) フリー走行1=20位/2=13位
この高温では誰もがやりづらいだろうが、僕らはこの暑さに対する対策を可能な限り準備しようとしている。現時点では、まだ改善させる必要はあるものの、ドライブしていていい感触を得ている。もちろん、他のドライバーがどれくらい燃料を積んでいるか分からないので、僕らのラップタイムが何を意味するのかを語るのは難しいけどね。低速コーナーの立ち上がりでトラクションが不足していて、時々ブレーキングでフロントホイールをロックさせてしまった。改善する余地は常に残っているが、今のクルマの状態には満足している。
14 マーク・ウエーバー(レッドブル・レーシング) フリー走行1=9位/2=5位
上海での日曜日に比べて、ここでのコンディションは当然ながら異なっている。完全なるドライコンディションだし、バーレーンでは今年もクルマのバランスを見つけるのがとても難しい。僕らにとっては充実した金曜日となった。両方のタイヤで走行し、クルマは申し分なく走ってくれた。ペースについては、金曜日の時点で誰がどのポジションにいるのか言及するのはいつも難しいが、日曜日にまたいい結果を得られるような良い状態になっていればいいね。
15 セバスチャン・ベッテル(レッドブル・レーシング) フリー走行1=12位/2=4位
もちろん今はいつもの状態に戻っているよ。先週はファンタスティックだったが、今はやるべき多くの仕事があるから、作業を続けなくちゃね。今はバーレーンに集中しているよ。今日は普通の金曜日だった。プログラム全体をこなし、クルマに問題は何もなかった。パフォーマンスに関してはコメントするのは難しいが、でもクルマの感じはOKだ。午前中は最適なバランスを見つけるのに苦労したけれど、午後には良くなった。これからデータを見直して、明日に向けて改善を目指すよ。どのドライバーも、クルマに乗り込んでピットアウトした時、この暑さに驚いたと思う。まるで誰かが顔にヒートガンを吹き付けているような感じだ。バイザーを開けておくよりは閉めた方がいいね。じゃないと、さらに暑い熱風が入り込んでくるからね!
16 ニコ・ロズベルグ(ウイリアムズ) フリー走行1=4位/2=1位
パフォーマンスは、他のレースウイークエンドでの自分たちのパフォーマンスと比較するしかないが、僕らはいい状態だと思う。今日は多くのセットアップを行い、すべてにおいてとても満足しているので、確実に前進している。チームは新しいパーツをバーレーンに持ち込み、それらはとてもうまく機能している。クルマの開発面においてハードな作業を続けてくれている空力担当スタッフに感謝している。このレースで何かポジティブなことを達成でき、このクルマに値するポイントを獲得できると確信している。
17 中嶋一貴(ウイリアムズ) フリー走行1=11位/2=10位
今日はそれほど悪い1日ではなかったが、ニコに比べるとペースが足りない。どこでタイムをロスしているのかを見つけ出すためにエンジニアと共にこれから解明していくので、明日の予選には挽回できるだろう。コースは、走行を重ねるほど状態が良くなっていった。今日は本当に暑かったが、何とか我慢できているよ。
20 エイドリアン・スーティル(フォース・インディア) フリー走行1=14位/2=7位
午前中はコースが砂でとても汚れていたが、2回目のセッションでは多少改善された。ソフト側のタイヤを試したが、安定性に関してはかなりの助けになりそうだ。金曜としてはとてもバランスも良く、基本的なセットアップはまだ微調整できる。ただ、100%快適にはなっていないからブレーキはまだ改善させる必要がある。アップデートパッケージは助けになっていると思うし、午後の自分のポジションは、金曜日では今まででベストの順位だ。この結果から結論を見出すのは難しいが、クルマはいい状態なので、明日どのように戦えるか見ていこう。
21 ジャンカルロ・フィジケラ(フォース・インディア) フリー走行1=16位/2=12位
今日はすごく満足しているし、クルマはとても快適だ。新しいアップデートを持ち込んで前進していると感じるよ。クルマはより安定していて、他車とのギャップが縮まっていると思う。まあ、まずは明日の結果を見てみよう。チームはこのパッケージを持ち込むために素晴らしい仕事をしてくれた。僕らがどのあたりのグリッドにつけるのか判明する明日が本当に楽しみだ。
22 ジェンソン・バトン(ブラウンGP) フリー走行1=5位/2=6位
今日はとても暑かったが、通常どおりのプログラムを行った。予定されていたテスト項目を完了でき、このコースでベストなバランスを見つけるための多くのセットアップを評価できた。暑さはかなり強烈だったが、僕らは事前に準備してきたし、今回はドライレースウイークエンドになることを期待している。今日のペースは初期評価からはいい状態に見えるし、予選ではかなり接近した戦いになるだろう。
23 ルーベンス・バリチェロ(ブラウンGP) フリー走行1=7位/2=9位
シーズン前のテスト不足を補うため、今日は2台のクルマで異なったセットアップで走行し、可能な限り多くのデータ収集に努めた。ここは当然ながらとても暑く、良いバランスを見つけるのは本当に難しかった。でも、全体的には今日の内容には満足している。コンペティティブな走行だったが、他のクルマも速かったので、予選前にまだやるべき作業があるね。
F1 ニュース
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