2013年F1第4戦バーレーンGPが19日、首都マナーマ郊外にあるバーレーン・インターナショナル・サーキットで幕を明け、1回目のフリー走行はフェラーリのフェリペ・マッサがトップタイムを記録した。
中国GPとの2週連続開催となる今シーズンの第4戦は、いまだに政情不安がささやかれる中東の王国バーレーンが舞台。一部でグランプリに対する抗議活動も報じられてはいるが、初日の金曜日は通常通りに幕を明けた。
砂漠に囲まれた1周5.412kmのサーキットは、ロングストレート中心のセクター1、3を中低速コーナーが連続するセクター2で結んだヘルマン・ティルケ得意のレイアウト。タイヤサプライヤーのピレリは、今回のレースに当初発表していたソフトとハードのコンパウンドではなく、ミディアムとハードという硬い方のタイヤ2種類を持ち込んできた。
ケータハムは、グランプリの2日前にリザーブ契約を結んだ昨年までのレースドライバー、ヘイキ・コバライネンをFP1からさっそく起用。ギド・バン・デル・ガルデのマシンに乗せ、CT03の立て直しをベテランに託した。マルシャもリザーブドライバーのロドルフォ・ゴンザレスを走らせている。
現地時間10時(日本時間16時)から始まった90分のセッションでは、各車が序盤のダスティな路面を嫌って静かなスタートとなったが、開始30分を境に徐々に各車の走行がスタートしていく。
まだクリーン路面とはほど遠い状況ながら、上位勢で最初に好タイムを並べてきたのは、ロータスのキミ・ライコネンとマクラーレンのジェンソン・バトン。そこに少し遅れてセバスチャン・ベッテルが加わり、まずは1分34秒台に入れてきたベッテルがトップに浮上。さらにチームメイトのマーク・ウエーバーも続き、レッドブル勢がいつものように好調な滑り出しを見せた。
セッション折り返し後、ライバル勢とはややタイミングをずらして最初のタイム計測に向かったフェラーリ勢は、回復の進んだ路面コンディションも手伝いレッドブル勢を上回るタイムを記録。フェルナンド・アロンソが1分34秒564でトップに立つと、今季好調のチームメイト、フェリペ・マッサがそのアロンソを僅差で上回り、全体のトップに躍り出た。
その後の終盤30分は各チームともロングランや独自のプログラムに移行したため、上位のタイムシートは変動がないままチェッカー。この結果、フェラーリ勢が1-2となり、メルセデスのニコ・ロズベルグが3番手。ベッテルが4番手で続き、フォース・インディアのポール・ディ・レスタが5番手につけた。
マクラーレンはバトンが6番手。ロータスのライコネンは9番手、メルセデスのもう一台、ルイス・ハミルトンは少なめの16周で13番手となった。