世界ラリー選手権(WRC)に参戦しているヒュンダイ・モータースポーツは、ヘイデン・パッドンと3年間の契約延長で合意したことを発表した。これにより、パッドンは来季、WRCフル参戦デビューを果たすことになる。
ニュージーランド出身で、現在28歳のパッドンは、2014年からヒュンダイのサテライトチームであるヒュンダイ・モータースポーツNチームからWRCにスポット参戦。今シーズンは、第6戦ラリー・イタリアでSS16までリードする活躍を見せ、その後スピンやトラブルなどで順位は落としたものの、キャリアベストとなる2位を獲得した。
またパッドンはその後、第10戦ラリー・オーストラリアにおいて、加熱するマニュファクチャラーランキング2位争いを見据えて、ダニ・ソルドに代わってワークスチームのドライバーとしてラインナップ。さらに最終戦のラリーGBでも、ティエリー・ヌービルに代わってワークスマシンのステアリングを握ることが発表されている。
そんなパッドンは、来季に向けてヒュンダイとの3年間の契約延長を発表。ヌービル/ソルドとともに、来季は初のWRCフル参戦に臨むことになった。コ・ドライバーも、引き続きジョン・ケナードとなる。
「ヒュンダイ・モータースポーツとの3年間の契約を交わすことができて、とてもワクワクしているんだ」とパッドン。
「過去2年間も素晴らしい道のりだったし、僕たちはかなり成長した」
「チームは僕の成長を手助けしてくれたし、ともに成長したスピードから考えれば、僕たちがすぐに勝利を手に入れられるであろうことは疑いがないよ」と力強く意気込みを語った。
パッドンは来季に向けて、他のチームとも話をしていたということだが、今後2年間の新たな2台のi20 WRC投入と結びついた長期契約により、チーム残留を決めたとみられている。
「僕たちは全員、ワールドチャンピオンになることを目指して働き、努力をしている。僕はヒュンダイモータースポーツがその目標に到達するための最良の機会を与えてくれると固く信じている」
「とは言え、まずはじめに僕たちは最初の勝利を挙げなくてはならないし、それが2016年に向けての僕の個人的なターゲットなんだ」