メルセデスのチームプリンシパル、ロス・ブラウンは、マクラーレンから移籍してきた技術担当エグゼクティブディレクター、パディ・ロウの今の一番の仕事は今季マシンの改善であると述べた。メルセデスはタイトルを目指し、レッドブルに戦いを挑もうとしている。
メルセデスは今季初めから予選で圧倒的な速さを見せていたが、タイヤの管理において大きな前進を見せてレースペースも向上、第8戦イギリスGPで今季2勝目を挙げた。
ブラウンは、ロウの今の主な仕事はW04の開発を進めることだと述べた。
マクラーレンの元テクニカルディレクターであるロウは、6月初旬にメルセデスに加入した。
今季タイトルの可能性について聞かれたブラウンは、「今のところ、我々は今季の戦いに全力を注いでいる」と答えた。
「私からパディに言ったことのひとつは、今季マシンにほぼすべての気持ちを集中させろということだ」
「もう一台の(来季用)マシンの開発はアルド・コスタの下で順調に進んでいる。もちろんその進行具合についても(ロウは)把握していなければならない。だが今季マシンをもっと改善させたい。パディにとって取り組みやすい仕事だ」
「今後の6カ月、状況を見てリソースの分配を決めることになるが、シルバーストンでは大きな進歩が見られた」
メルセデスはタイヤのデグラデーションの問題を解決し、シルバーストンではレースでもレッドブルと戦える速さを見せた。しかしあと一歩前進しなければならないとブラウンは言う。
「今週末は彼ら(レッドブル)と戦った。だがまだ少し我々の方が劣っているから、もう一歩前進する必要がある」
メルセデスはイギリスGP終了時点で、コンストラクターズ選手権でレッドブルに次ぐ2位につけている。