IZODインディカー・シリーズ第9戦トロントは接触が多い荒れたレースとなったが、優勝したダリオ・フランキッティと接触、遅れることになったウィル・パワーは、フランキッティのドライビングに対し強い調子で非難している。
チャンピオンシップでフランキッティと争っているパワーは、トロントでのレースをほぼ同じ戦略で争っていたが、ターン3への進入でパワーと接触。パワーは遅れ、その後アレックス・タグリアーニと2回目の接触を喫しリタイアとなってしまう。一方のフランキッティは、チームメイトのスコット・ディクソンを従えトップでチェッカーを受けた。
レース後パワーは、スチュワードがフランキッティに対して何のアクションも起こさなかったことについて、強い調子で非難した。
「彼(フランキッティ)がペナルティを受けなかったことについては何も驚かないね。彼はいつも罰せられないんだ。今回のはその典型だよ」とパワー。
「あれはひどいドライブだった。彼は僕がコーナリングしている最中にヒットしてきたんだ。いったい誰が彼を罰せられないと言うのか。本当に汚いよ。僕はブレーキングでもインは開けておいたんだ。本当にダリオには失望した。僕はいつもクリーンに彼と戦っているが、彼はいつも僕に卑劣な行為をする。本当にガッカリだ」
「ダリオはセント・ピーターズバーグでも僕に同じことをした。その時僕は何も言わなかった。そして今回、彼はまた同じことをしたんだ。彼はインディカーでも最もダーティなドライブをするのに、誰も何も言わないんだ。インディカーから何もペナルティを受けない」
一方のフランキッティは、この接触について、パワーが競り合うのに十分なスペースを残していたとアピールする。「彼は外側にふくらんで、ドアを開けたんだ。僕はインサイドに入ったが、ウォールとウィルに挟まれる形になり、ウィルが僕の方に寄ってきたんだ」とフランキッティ。
「僕はノーズを入れていたが、そこからノーズを下げようとした。しかし、彼はドアを閉め、代償を払うことになったんだ」
この一件は中継を行っていたテレビ局と、その公式ツイッター上で議論が巻き起こったが、インディカー・シリーズは検討を行った末、ペナルティなどのアクションが不要であるという結論に至っている。
インディカー・シリーズ トロント戦ハイライト
(6分ちょうどくらいにパワーとフランキッティの接触)
