IZODインディカーシリーズ最終戦で起きた多重クラッシュに巻き込まれたウィル・パワーは、ラスベガスモータースピードウェイのようなオーバルを『大惨事のレシピ』と酷評した。
ダン・ウェルドンが命を落としたラスベガス戦での多重クラッシュ。パワーも巻き込まれた15台のひとりで、マシンは宙に浮かびウォールにハイスピードでぶつかっている。幸運にも大きな怪我には至らなかったが、ラスベガスでのレース開催は間違っていたと思っているようだ。
地元オーストラリアのラジオ局の取材に対しパワーは、 「このようなショートトラックのレースでは、とても速過ぎるし、クルマ同士が近すぎる。平均時速370km/hで数センチしか離れていない。大惨事のレシピだと思うよ」
「ここ数年、1マイルや1.5マイルのハイバンクオーバルを走っていてずっと言いたかった。このようなレースでは、一隊となってレースが行われ、誰かの小さなひとつのミスによって、リザルトはよくないものになる。そして、常にウォールに激しくぶつかるし、大きなクラッシュがあるんだ」
「最悪なのは、空中に飛んでフェンスにぶつかること。フェンスにぶつかればマシンは破壊される。今まで多くのドライバーが足を破壊され大きな傷を負っている。あの時、これはフェンスに向かっていると思ったんだ。マシンが着地したときに最初に見たのは多くの炎だった。他には思い出すことができないよ。幸運だったんだ。間違った方向に着地したら、すべてが悪いものになっていただろう。不運にもダンがフェンスにぶつかり亡くなってしまった。彼のようなチャンピオンを失ってインディカーにとって非常に悲しい日だった。信じられないよ」と事故の様子を語っている。