マネージャーのウィリー・ウエーバーがウイリアムズからの離脱を明らかにするなか、ニコ・ヒュルケンベルグの来季移籍先としてフェラーリの名前が浮上している。
ウエーバーは、すでにヒュルケンベルグがウイリアムズを離脱することを認めているが、23歳のドイツ人が今週後半に行われるピレリのタイヤテストに参加することも明らかにしている。
「ニコはウイリアムズを去る。もはや交渉もしていないし、おそらく彼らはパストール・マルドナドとすでに契約しているのだろう」というウエーバーのコメントをExpressが伝えたと、Motorsport.comが報じている。
また同紙は、ヒュルケンベルグの可能な移籍先としてフェラーリに言及、土曜日にウエーバーがイタリアチームのもとを訪れたとしている。
ただ、そうなった場合の交代要員と考えられるフェリペ・マッサは、来季もフェルナンド・アロンソと共にフェラーリをドライブすることに疑いをもっていない。
「僕にとっては非常に難しい一年だったが、すでに2011年に向け完全に集中している」とマッサは地元ブラジルのメディアに語っている。
「来週は新しいタイヤで2日間のテストがある。タイヤがどういう性質なのか早く確認したいよ」
一方、ヒュルケンベルグはテスト終了から1週間ほどがたてば、将来についてより詳しく知ることができると、アウト・モーター・ウント・シュポルトに対してコメントした。
マネージャーのウエーバーも、「ニコは、2011年もフォーミュラ・ワンでドライブする」と主張している。
ヒュルケンベルグは、ウイリアムズCEOのアダム・パーが自分に電話をかけてくることはないだろうと語る。「おそらく僕が彼に電話をすることになるだろうね。これまでのやりとりも、すべてメールで済ませてきたんだ」とヒュルケンベルグ。ウエーバーも、「今まで私たちはずっとあいまいな状態に置かれてきた」と述べた。
実際、アウト・モーター・ウント・シュポルトは、ウイリアムズがマルドナドと2011年の契約を交わし、HRTで一旦走らせた後で、2012年のシートを保証することを画策したとしている。