ニコ・ヒュルケンベルグにとって、フォース・インディアが、2012年にF1復帰を果たす唯一のチャンスであると報じられている。
昨年ウイリアムズでF1にデビューして印象深いパフォーマンスを見せたヒュルケンベルグだが、今季はシートを失い、フォース・インディアでリザーブドライバーを務めている。
フォース・インディアは、現在のレースドライバー、エイドリアン・スーティルとポール・ディ・レスタ、リザーブのヒュルケンベルグの3人から来季のレースドライバーを選ぼうとしている。しかしチームプリンシパルのビジャイ・マルヤは、12月の半ばまで来季のラインナップを決めるつもりはないと述べている。
Auto Motor und Sportによると、12月に決断が下されるころには、ドライバーたちの契約のオプションが切れてしまうということだが、スーティルのマネージャー、マンフレッド・ジマーマンは、「我々は今も運命を自分の手に握っている」と述べているとF1SAが伝えている。
スーティルはウイリアムズの本拠を訪れたと報じられているが、ジマーマンはフォース・インディアが第一希望だとして、この報道を否定している。
だがAuto Motor und Sportは、パドックでスーティルがウイリアムズのチームボスのアダム・パーと話をしていたと報じている。スーティルは、メディオンなどの個人スポンサーを持ち、F1ドライバーとしての経験も豊富だ。
一方ヒュルケンベルグはフォース・インディアが唯一の選択肢だということだ。彼はAuto Motor und Sportに対し「ルノーなどのチームはすべて、(ドライバーからの)金を欲しがっている」と述べている。
彼が指しているのは、ルノー、ウイリアムズ、ヴァージン、HRTのことであるとみられている。