F1元チャンピオン、グラハム・ヒルの孫で、デイモン・ヒルの息子であるジョシュが、モータースポーツの世界から退き、音楽の道に進むことを明らかにした。
ジョシュは、フォーミュラ・フォード、フォーミュラ・ルノーUK、フォーミュラ・ルノーNEC、トヨタ・レーシング・シリーズNZなどを経て、今年F3ヨーロッパ選手権に参戦、ここまでのベストリザルトは2位、ランキング10位に位置していた。
しかし22歳のジョシュは今週、Twitterを通して「100パーセント集中していない状態で戦いたくはない」と発言し、今シーズンを終えることなくすぐさまレース活動から身を引くことを明らかにした。
彼が所属するフォーテック・モータースポーツのチームプリンシパル、リチャード・ダットンは次のようにコメントしている。
「デイモンから電話があり、ジョシュが(レースを)やめ、他の道を選ぶことにしたと言われた」
「我々は非常にショックを受け、がっかりしているし、驚いてもいる。彼は大きく進歩しつつあっただけにとても残念だ」
ジョシュは自身の決断について次のように語っている。
「シーズン途中でやめるのはすっきりしないけれど、その時が来たのであればそうせざるを得ない」とジョシュ。
「ザントフールト・マスターズの前に決心した」
「シーズン最後まで走るつもりだったが、父と話をしていて、100パーセント集中できないのであれば続けるのはよくないということになった。特にモータースポーツは危険なスポーツだからだ」
ジョシュは、今後は音楽の道に進みたいと述べている。
「モータースポーツを楽しんできたけれど、今後の人生すべてをこの世界で過ごしたいとは思わない。F1を目標にしていたが、今はそうではない」
「音楽の勉強をしようと考えている。ドラムに情熱を感じているから、その道に進んでみて、何ができるか見てみるよ。僕のファミリーは代々音楽も好きなんだ」
