ザウバーの小林可夢偉が来季のレースシートを失う可能性があると、フランスのメディアが報じている。
F1SAによれば、このウワサは、先週のスイスメディアの報道に端を発しているもので、スイス・ヒンウィルを本拠とするザウバーが2012年の契約を結んでいる可夢偉の残留が確かなものではないと報じていた。
スイスのBlick紙は、こうした報道にザウバー側が「驚いた」とコメントしたと伝えており、チームボスのペーター・ザウバーもドライバーラインナップを変更するつもりはないと語っている。
しかし、sport365.frをはじめとするフランスメディアのウワサによれば、フランス人のジュール・ビアンキにシート獲得の可能性があるという。
現在22歳のビアンキは、ザウバーにエンジンを供給するフェラーリの公式リザーブドライバーを務めており、さらに元フェラーリ代表で現FIA(国際自動車連盟)会長を務めるジャン・トッドの息子ニコラス・トッドがマネジメントしていることでも知られている。
ビアンキは、同じくフェラーリの育成プログラムに所属するザウバーのセルジオ・ペレスとともに、フェリペ・マッサの後任候補と考えられている。
このウワサが事実なら、近年F1の存在が劇的に落ちていたフランスに新たなF1ドライバーが誕生する。すでに、ロメイン・グロージャンとシャルル・ピックのふたりが2012年のレースシートを確保しており、ジャン-エリック・ベルニュもレッドブルのもとでF1走行のチャンスを与えられている。
また、フランスのポール・リカール・サーキットは、そう遠くはない将来に実現可能なグランプリ開催地であると考えられている。