元F1チャンピオン、ジャック・ビルヌーブが、今のF1のテクニカルレギュレーションは自分に向いているとして、2010年にF1参戦を目指すオールアメリカンチーム、US GPEへの関心を示している。

 ビルヌーブは当時のCARTからF1に転向、参戦わずか2年目の1997年にウイリアムズ・ルノーでタイトルを獲得した。F1で11勝を挙げ、2006年半ばにBMWザウバーを離脱してF1から引退した後は、NASCARやル・マン24時間に挑戦している。
 その後F1のテクニカルレギュレーションは変わり、スリックタイヤが復活、空力への依存度を減らし、ドライバーのスキルをより重視する方向に向かっている。これはジェンソン・バトン、ルーベンス・バリチェロ、ヤルノ・トゥルーリなど経験豊かなドライバーに有利に働き、ビルヌーブが好む方向性でもある。

「正直言って、最後の数シーズンは思っていたようなものでは全くなかった」とビルヌーブはカナダのニュースサイト、RueFrontenac.comに語っている。
「(でも今の)マシンはドライブするのが楽しそうだ。(ドライバーが)またミスをするようになった。(以前は)ドライバーの腕がいいからミスがなかったわけではない。常に電子システムがミスを修正していただけの話だ」
「(以前ウイリアムズとBARホンダで働き、現在はバリチェロを担当しているレースエンジニア、ジョック・クレアは)僕は今のマシンをすごく気に入るだろうと何度も言うんだ。ブラウンの新車の初テストの直後から、彼は僕にずっとそう言い続けている」

 彼は現在のところF1復帰について誰とも交渉を行っておらず、今の最優先事項はNASCARであると語っているものの、ノースカロライナをベースとし、ピーター・ウインザーとケン・アンダーソンが率いる新F1チーム、US GPEに魅力を感じていることも認めている。
「簡単に言うとこうだ。僕はF1参戦を検討しないとは言わない。もしNASCARより早く機会が訪れたら、なおさら都合がいいね」とビルヌーブ。
「マルコ・アンドレッティ、グラハム・レイホール、ダニカ・パトリックをはじめとする大勢のアメリカ人ドライバーが候補に挙げられているが、その中にF1での経験を持つ者は誰もいない」
「今後の展開を見ていこう。今は、経験を積み、判断力を持った年上のドライバーが自分の居場所を確立しつつある。そういったドライバーの方が今の繊細なマシンにうまく適応できるからだ。経験が再び高く評価されるようになっている。そして僕もそれを備えているのは確かだよ! 僕はアメリカ人ではないが、F1の経験を積んだドライバーの中では、僕が最もアメリカ人に近い」

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