2012年F1タイヤの発表会において、ピレリは今年のF1がより一層エキサイティングになるよう、タイヤの変更を行ったことを明らかにした。

 25日、アブダビにてピレリは今年のF1タイヤの発表会を行った。
 ピレリは、面白い戦いが見られるよう、今年のタイヤはコンパウンド間の差を縮めたという。タイヤの形状はよりスクエアになり、グリップとハンドリングの向上が図られた。

 ピレリ会長マルコ・トロンチェッティ・プロベラは次のようにコメントしている。
「この変更により、オーバーテイクのチャンスは増え、ショーがより一層盛り上がるだろう。我々のタイヤはよりソフトになり、スピードとショーを向上させる」

 ドライタイヤは昨年同様4種類だが、それぞれのギャップは著しく縮められたという。2011年にはコンパウンド間のラップタイム差は1.5秒になることもしばしばあったが、2012年には1秒以下になる見込みだということだ。

 ピレリのモータースポーツディレクター、ポール・ヘンベリーは、次のように語っている。
「我々は変更を行わなければならなかった。目的はレースを接戦にすることだ」
「コンパウンド間のギャップは小さくなる。昨年はタイヤ同士で1.5秒の差があることを前提にチームはタイヤチョイスを行っていた。我々はそれを1秒より小さくした。0.8秒程度を目標とした」

 スーパーソフトは基本的には昨年と変わらないものの、他の3つのコンパウンドはよりソフトになり、それぞれの差が縮められた。そのため、昨年との差はハードコンパウンドが最も大きくなる。
「ハードタイヤは、昨年のミディアムより速いとはいかないが、パフォーマンスは接近し、向上した」

 昨年のF1では他のコンパウンドと比べてソフトタイヤが圧倒的によく、すべてのチームがこれを中心に使っていたが、コンパウンド間の差を縮めたことで、そういう状況が変わり、チームごとの戦略に差が出てくるだろうと、ヘンベリーは述べている。

 ピレリは、決勝中のピットストップの回数は2、3回になることを狙っている。
「昨年の平均は2.2か2.3だった。今年も同じぐらいでいきたい」とヘンベリー。
「(3回が)レースをいい形で盛り上げたと思うし、ファンもレース全体にとって3回がいいと感じていた。だが我々は2012年のマシンをまだ見ていない」
「理論上ではエキサイティングなレースになるはずだが、我々が保守的になりすぎたり、逆にアグレッシブになりすぎた可能性もある。それは実際にレースをしてみなければ分からない」

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