今のピレリタイヤはデグラデーションが非常に高いとして、フェルナンド・アロンソが批判した。ピレリのボス、ポール・ヘンベリーはこれに対してアロンソを皮肉る発言をしたが、後に謝罪した。
アロンソは、韓国GPの土曜、今のピレリタイヤの耐久性のなさを批判したが、一方で全チームが同じ条件でありフェラーリが他より遅いことをタイヤのせいにはできないとも語った。
「今のタイヤは5kmも持たない。タイヤの品質はぎりぎりだ」とアロンソ。
「それは誰にとっても同じだ。すべてのマシンが、ラップ序盤に100パーセントでプッシュしたら、5km持たないだろう」
「タイヤのせいにしているわけではない。ただ今のタイヤがよくないのは確かだ」
「だが全員が同じタイヤを装着している。5km以上走れるタイヤで走ったら、(ライバルチームの方がフェラーリより)最終セクターでさらに速く走るだろう」
これに対してピレリのボス、ポール・ヘンベリーが反応し、次のような発言をした。
「彼(アロンソ)には、じきに4度目のタイトルを獲得するドライバーのところに行って同じタイヤから最大限の性能を引き出す方法を教えてもらうよう勧めるね」
日曜の決勝前に、フェラーリはアロンソとヘンベリーを含めた話し合いの場を持ち、ここでヘンベリーはアロンソに謝罪したという。
「ヘンベリーが本当にああいうことを言ったのかどうか分からなかったので、彼に来てもらった」とアロンソ。
「彼は僕の発言のすべてを聞いていなかったということで謝罪した。彼は僕らの発言を誤解していた」
「このタイヤは1周も持たない。でも昨日(土曜)言ったように、パフォーマンスには問題はない。この2012年(のコンストラクション)のタイヤに適応できなかったのは僕らだ。向上しなければならないのは、僕らフェラーリであり、ドライバーだ」
「だがタイヤマーブルがひどく、雨が降ればレースを中断しなければならない。(セルジオ・)ペレスのタイヤはブローした。だから僕らとしては、タイヤの質は限界ぎりぎりだと思っている」
決勝中にタイヤバーストしたペレスのすぐ後ろを走っていたマーク・ウエーバーも、韓国GP直後にピレリタイヤを批判している。
「ドライバーはあまり重要でないということだ」とウエーバー。
「タイヤの磨耗は激しく、バーストもする。でもそれを解決しなければならないのはピレリだ」
「ピレリはペレスのパンクの原因をロックアップしたからだと言っているが、ドライバーがロックアップしてしまう理由はトレッドが残っていないからなんだ」