今年からF1公式タイヤサプライヤーを務めるピレリが、昨年のチーム合同テストの後、フロントタイヤを強化したことを明らかにした。
昨年11月、全チームがピレリの新タイヤを初めて試した。ピレリのモータースポーツディレクター、ポール・ヘンベリーは、チームからのフィードバックを受けて、フロントタイヤに調整を加えたと語った。
「フロントタイヤを少し強くするよう求められ、我々は依頼どおりにした」とヘンベリーは、ピレリのシーズンオフ最後のプライベートテストが行われたアブダビにおいてコメントした。
「それによって、リヤのバランスが崩れたかもしれない。それについてはテストの間に気を配り、その後のテストで改善した」
「フロントタイヤを強化し、ドライバーがコーナーに入る際にもっと緻密なインプットができ、もっとうまく感触をつかめるようにしてほしいと言われた。それは実現できたと思う。リヤに関する作業も終えたので、我々のタイヤに合わせてデザインされたマシンで走ったときにどうなるのか見るのが楽しみだ」
ミハエル・シューマッハーは、昨年のブリヂストンのフロントタイヤがドライビングスタイルに合わず、それが不振のひとつの原因だと言われている。昨年のピレリテストの後には、ピレリタイヤが自分により合ったものであるかどうか判断を下すのはまだ早すぎると彼は述べていたが、今回のヘンベリーの話はシューマッハーにとってポジティブな内容といえそうだ。