ピレリが、来年のF1合同テストの前にタイヤテストを行う機会が与えられないのであればF1撤退も辞さないと述べており、F1チーム側は状況が整えばテストに協力する意向を示した。
ピレリのマルコ・トロンケッティ・プロベーラ会長は最近、来年のヘレステスト以前にタイヤテストをできないのであればF1から撤退する用意があると語った。
来季F1には1.6リッターV6ターボエンジンが導入されるため、最初のプレシーズンテストの前にタイヤテストを十分に行わないと、高いトルクに対処できるタイヤを用意するのが難しくなるかもしれないとピレリは危惧している。
今のところ、マクラーレンが2011年型マシンを提供してテストを行う予定があるが、それ以外のテストは決定しておらず、ピレリ側はもっとテストを行う必要があると主張している。
ピレリのモータースポーツディレクター、ポール・ヘンベリーもインドGPにおいて会長と同様の発言をしている。
「我々の会長が数週間前に語ったように、テストを行う必要がある。そうでなければ我々はタイヤを作れない」
「我々はこの問題に関して常識を求めているだけだ。我々はテストをしたい。テストができなければ、来年のためにタイヤを用意することができない」
ピレリの強い要求を受け、F1チーム側はロジスティクスおよび費用の問題が解決されれば喜んで協力すると述べている。
ロータスのチームプリンシパル、エリック・ブーリエは、「1ペニーもかからないのであれば、(テスト開催を)支持する」と述べている。
メルセデス・モータースポーツのボス、トト・ウォルフは、全面的にピレリをサポートしたいと述べた。
「タイヤサプライヤーを最大限サポートしなければならない」
「安全性の問題がある。来年必要なタイヤコンパウンドを決めるには、安全性の問題をチェックしなければならない」
「シーズンが始まる前にテストが必要なのであれば、彼らをサポートする用意はある」