2011年からF1公式タイヤサプライヤーを務めるピレリは、グランプリの金曜フリー走行で開発タイヤのテストを行うことをチームに提案していると明かした。
F1ではシーズン中のテストは禁止されているため、開幕後にピレリが2011年のF1マシンでテストをするには、特別な機会を設ける旨チームと合意しなければならない。
これまではグランプリ後の月曜にタイヤテストを行うという案が出ていたが、ピレリはそれよりも金曜のフリープラクティスでテストを行う方が効率的であるとして、チームおよびF1上層部に打診したということだ。
ピレリのモータースポーツディレクター、ポール・ヘンベリーは英AUTOSPORTに対して次のようにコメントした。
「フリー走行1回目を使うことになった場合は、チームに提案したい新しいタイヤを2セット用意し、彼らがそれを使うことが可能になる」
「このセットを使った後、残りの週末はチームは通常のレースセットに戻ることができる。このプランに賛成かどうかチームに問い合わせている」
ヘンベリーは、月曜に特別にテストの機会を設けるよりは、金曜フリー走行を使った方がコストがかからず、ピレリにもチームにも都合がいいはずだと述べた。
「コストを抑えるための解決法を見つける必要がある。チームに追加のタイヤを提供しても、チームのレースシミュレーションの作業を妨げることにはならない。それに規定の週末のタイヤセットを変更した場合に予想される、予測不可能な事態も起こらなくなる」
ヘンベリーは、ピレリがいつ、どれぐらいの頻度で開発タイヤを走らせることを求めるかについては最終決定がまだなされていないものの、ピレリがタイヤの改善をする必要があると感じた時にテストを行いたいと述べた。
「タイミングが整ったときに行う。ただ変えたくて変えるのではなく、変えたいを思う何かを見つけた場合にテストを行うことになるだろう」
「そのため、マレーシアに関心を持っている。あそこは非常に暑いからね。我々は10度から50度の温度でよく働くコンパウンドを用意する必要があり、今年は学ぶべきことが多い」