2013年中国グランプリ 決勝

アロンソ、3ストップ戦略で中国グランプリを制す

2013年4月14日、上海
 フェルナンド・アロンソが3ストップ戦略で今シーズンの初勝利を中国で挙げました。アロンソは、P Zeroイエロー・ソフトタイヤで3番グリッドからスタートし、その後の3スティントをP Zeroホワイト・ミディアムタイヤで走行し、2位となったロータスのキミ・ライコネンに10秒差をつけて優勝しました。

 アロンソの優勝タイム1時間36分26秒945は、昨年の優勝タイム(ニコ・ロズベルグによる1時間36分26秒929)とほぼ同じでした。しかし、セバスチャン・ベッテルが記録したレースのファステストラップ、1分36秒808は、昨年の中国グランプリのファステストラップ(小林可夢偉による1分39秒960)より3秒以上速いもので、2013年型ピレリタイヤの優れた性能を印象づけました。

 多くのチームがチーム内でも異なった戦略を採るなど、多様な戦略を駆使した決勝のスタートが切られました。ジェンソン・バトン(マクラーレン)、セバスチャン・ベッテル(レッドブル)、ニコ・ヒュケンベルグ(ザウバー)、ポール・ディ・レスタ(フォース・インディア)、セルジオ・ペレス(マクラーレン)、ジャン・エリック・ベルニュ(トロ・ロッソ)、バルテリ・ボッタス(ウィリアムズ)がミディアムタイヤで、他のドライバーたちはソフトタイヤでスタートしました。

 決勝の上位4名は皆3ストップ戦略を採り、マクラーレンのジェンソン・バトンが2ストッパーで最上位の5位を獲得しました。バトンは、スタート後のスティントで23周を走行し、ミディアムタイヤで決勝序盤の最長スティントを走行しました。

ピレリ・モータースポーツ・ダイレクター ポール・ヘンベリーのコメント
「今日の決勝では戦略が主役を演じ、燃料がフル状態の序盤では、特にミディアムタイヤが効果的であることが示されました。このため、ミディアムタイヤでスタートしたドライバーはメリットを享受し、ソフトタイヤでスタートしたドライバーはできるだけ早くミディアムタイヤへ移行すべく、短い第1スティントを走行することになりました。多くの戦略がスティント中にできるだけ順位を上げることが必要だったため、数多くのオーバーテイクが見られました」
「戦略に影響を与えたのは、実際の摩耗ではなくデグラデーションでした。しかし、ミディアムタイヤは、15周以上のロングラン後も一貫したラップタイムを刻んでいました。バトンとベッテルが最終スティントでソフトタイヤを使用するなど、あらためて多様な戦略が見られたレースでした。表彰台を懸けたルイス・ハミルトンとセバスチャン・ベッテルとのバトルはチェッカーフラッグまで続き、スリリングなフィニッシュをもたらしました。今シーズン、ここまでの3戦で3人目の優勝者が誕生しました。そして、今日のトップ5はいずれも世界王者経験者たちでした」

Truth-O-Meter:
 勝利戦略となった3ストップ戦略は、我々のエンジニアが昨日予測した通りのものでした。我々は下記の戦略を最速と予測していました。

ソフトでスタート
1回目のストップ:6~9周でミディアムへ交換
2回目のストップ:22~26周でミディアムへ交換
3回目のストップ:39~43周でミディアムへ交換

 アロンソはソフトでスタートし、6周でミディアムへ交換、その後、23周と41周でミディアムへ交換しました。

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