F1チームは、2014年には決勝中、最低2回のタイヤ交換を義務付けるという提案を却下した。
9日にF1ストラテジーグループおよびF1コミッションの会合が行われ、最終戦ポイント2倍規則、ドライバーのパーマネントナンバー制、2015年のコスト制限などに関して合意に達した。しかし、決勝中最低2回のピットストップを義務付けるというピレリの提案はチームの賛同を得られなかったということだ。
ピレリは、ハード側のコンパウンドでレース距離の50パーセント、ソフト側のコンパウンドで30パーセントを超える距離を走ってはならないという規則を設け、タイヤ交換を最低2回は行わなければならないようにするという提案を行っていた。この時期に来季レギュレーションを変更するには全チームの合意が必要だが、賛成するチームはほとんどいなかったということだ。チームはレースが損なわれることを懸念して反対したという。
レギュレーションによってテストの機会が少ないため、確実に2回から3回のピットストップを必要とするタイヤを作るのは難しいと、ピレリは主張していた。
ピレリはこの3年、複数回のピットストップが必要となるタイヤを作るという要望に従ってきたが、タイヤのパフォーマンスに関してチームやドライバーから批判を受けたことに不満を表していた。そのため、タイヤの性能ではなくレギュレーションによって複数回のピットストップを行わざるを得ないようにするという提案を行った。
ピットストップ回数義務付け案を却下したこととは無関係ではあるが、F1ストラテジーグループおよびF1コミッションは、12月17~19日にバーレーンにおいてタイヤテストを開催することを決めている。