フェラーリのテストドライバーを務めるマルク・ジェネは、新車のF2012にF1で10年あまり見られなかったある特徴が備わっていると認めている。
フェラーリの新車については、醜いと酷評される“ステップド”ノーズがメディアの関心を集めているものの、より注目に値するのは、彼らがプルロッドフロントサスペンションの採用に踏み切ったことだと、YallaF1は伝えている。
現在はフェラーリを含む数チームがリヤにプルロッドサスペンションを備えているが、フロントでは80年代から90年代に採用されて以来、これまではほとんど見られてこなかった。
「このシステムは重心を低下させ、かつダウンフォースを改善するためのフロントからリヤへの空気の流れ、オペレーションの向上を助ける」とジェネはコメント。
「2001年にフェルナンド・アロンソのミナルディのフロントで見られたのが最後だった」と彼は付け加えている。
フェラーリのチーフデザイナーであるニコラス・トンバジスも、7日のテスト初日に次のように語っている。
「このクルマのデザインにおいて、我々を臆病だと非難する者は誰もいないだろう」