フェラーリのチームプリンシパル、ステファノ・ドメニカリは、チームは以前ロバート・クビカとの契約に関心を持っていたものの、事故で大怪我をしたクビカは残念ながらもうF1に戻ってくることはないだろうと語った。
クビカはF1で非常に高い評価を得ていたが、2011年2月にラリー出場中に重傷を負い、F1から遠ざかっている。
一時は命も危ぶまれるような状態だったものの、何度も手術を繰り返し、リハビリに取り組んだ後、クビカは昨年ラリーで競技に復帰した。ラリーで好成績を挙げた後、DTMのテストでも見事なパフォーマンスを見せたクビカは、今年はヨーロッパラリー選手権とWRC2に参戦している。
しかしクビカは常にF1への復帰を望んでいると述べており、メルセデスF1チームでシミュレーターテストを行ったことが明らかになっている。
フェラーリがマラネロに招待したファンから「クビカを乗せる意思はあったのか」「クビカはF1に復帰するか」という質問を受けたドメニカリは、次のように答えた。
「彼にはずっと注目してきた。残念ながら彼が戻ってくるとは思わない。身体的な問題により、反応性を要するある特定の状況においては苦労するだろうからだ。残念だ」
フェラーリは一時クビカに関心を持っているとうわさされていた。