マクラーレンのルイス・ハミルトンは将来フェラーリに移籍する可能性を否定せず、フェラーリ側もハミルトンへの関心を示している。
スペインのASから、いつかフェラーリに乗りたいという気持ちはあるかと聞かれたハミルトンは、次のように答えたと今週伝えられた。
「今のところそういう計画は全くないし、そうしたいという気持ちやそうすべきだという感情はない」
「でもフェラーリは素晴らしいチームだ。将来何があるかは予想できないよ」
一方、SPEEDによると、5日、Telegraphがフェラーリのチームプリンシパル、ステファノ・ドメニカリがハミルトンを称賛する発言を伝えたということだ。
「いつも言っているように、私は現在のF1ドライバーのトップ3は、フェルナンド(・アロンソ)、ルイス、セバスチャン(・ベッテル)だと考えている。その点で私の姿勢は全く変わっていない」とドメニカリ。
「だが今は自分たちのドライバーのことだけを考えている」
ウエットコンディションでセーフティカー先導の下、走行しているとき、ハミルトンは常に無線でレースをやろうと訴えるが、その姿勢をドメニカリは称賛している。
「時々面白いことがあるね。他のドライバーたちは『ありえない。全く何も見えない』と言っているのに、ルイスは『いやいや、やろうよ』と言っている。ドライバーがこういう姿勢を持っているのは素晴らしいことだ」
2007年のマクラーレン時代にアロンソとの不仲が伝えられたハミルトンだが、今週のインタビューの中で、「アロンソは特別な才能と驚異的な速さを備えたドライバー。彼は常にベストを尽くす」と褒め称え、「ドライバーとして彼から多くのことを学んだ」と述べている。
アロンソはフェラーリと2016年までの契約を結んでいるが、フェリペ・マッサは2012年末で現在の契約が切れる。ハミルトンも、マクラーレンとの契約は2012年末までとなっている。