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F1ニュース

投稿日: 2013.07.05 00:00
更新日: 2018.02.16 17:05

フォードのF1復帰は? “事件”から50年の再来年?


 2014年から施行される新しいF1エンジン規定に向け、すでにホンダが15年からのF1復帰を決めた。一方でここ2〜3ヶ月、F1関係者の中では「フォードがグランプリに帰ってくる」という噂が囁かれている。いまだ噂が絶えないフォードF1復帰計画について、7月5日発売のオートスポーツNo.1360ではその状況を追っている。

 1968年から無数のコンストラクターのシャシーに搭載され、単一エンジンによるF1最多勝利を獲得したフォード・コスワースDFVエンジンをはじめ、HB、ゼテック-Rなど、ホンダとともに多くの名エンジンを生み出してきたフォード。このアメリカンビッグネームが果たして本当にF1に戻ってくるのだろうか? オートスポーツでは、グランプリジャーナリストのルイス・バスコンセロスと今宮純の考察で噂を検証した。

 F1のみならず、現在のモータースポーツにメーカーが参戦する場合、非常に重要となるのがマーケティングだ。ただ、長い歴史の中でF1をマーケティングとして活用する手法について、バスコンセロスはフォードの取り組みを“大失敗”だったと切り捨てた。90年代後半に活動したスチュワートGPについては、「恥の上塗りに等しいような結果」と手厳しい。

 では、今の時点でフォードがF1に本当に戻ってくるメリットは何か。2014年からは北米でふたつのグランプリが開催され、15年からはメキシコがカレンダーに戻ってくる可能性がある。近い将来、フォードが自動車メーカーとして直面する困難な課題のひとつは、ハイブリッドこそ進むべき道であると北米の消費者を説得することと言われており、その点では「F1のイメージが多少なりとも役に立つかもしれない」とバスコンセロスは記述する。