本田技研工業の伊東孝紳代表取締役社長は16日、東京都内で記者会見を行い、2015年からマクラーレンと組み、F1世界選手権にエンジンを中心としたパワーユニットの供給を行うと明らかにした。

 2012年秋頃から、世界中で噂となっていたホンダのF1復帰が、ついに現実となった。リーマンショックの影響により2008年限りで撤退した第3期活動の後、5年間F1からは遠ざかっていたホンダが、15年からエンジン、さらにエネルギー回生ユニットを中心としたパワーユニットの供給という形でF1参戦を正式に発表した。

 16日、ホンダウエルカムプラザ青山で開催された緊急記者会見では、まず伊東社長がひとりで登壇。「今回、F1世界選手権に参戦することを決定しました。2015年からマクラーレンとのジョイントプロロジェクトとして、パワーユニット供給を行い、マクラーレン・ホンダとして参戦します」と高らかに宣言した。

 さらに、伊東社長に続いてマクラーレン代表のマーティン・ウィットマーシュが登場。「今回、マクラーレン・ホンダという栄光ある名前を復活させることができて喜ばしく思う。ともにホンダと刻んだ栄えある歴史を胸に邁進していく」と伊東社長と堅い握手を交わした。

 伊東社長は「F1という厳しい技術競争の場でホンダは人材を育ててきた。第3期の活動では満足いく実績を残せず、ファンの皆さまにも残念な思いをさせた。一方、その時の技術者たちは、その後ハイブリッド技術を中心に素晴らしい結果を残してきた」と第3期のF1活動が、市販車の開発に繋がったと語った。

「F1の新たな技術の方向性と、ホンダの目指す方向性が合致していく中、若い技術者たちからもF1をやりたいという声が上がってきた。これからのF1は、方向性を実現するのに最適な場であると判断した」

 伊東社長は挨拶の最後に、「レースに勝利することこそがホンダ。ホンダのスローガン『The Power of Dreams』を実現するために、かつての盟友であるマクラーレンとともに世界に挑戦し、一日も早くF1で勝利を挙げたい」と意気込みを述べた。

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