全日本選手権フォーミュラ・ニッポンを運営する日本レースプロモーションの白井裕社長は21日、開催を延期していたシンガポールのチャンギ・モータースポーツ・ハブでのレース実施をいったん中止し、白紙にすると明らかにした。
フォーミュラ・ニッポンシンガポール大会は、2011年3月7日に都内で行われた記者発表会で明らかにされたもので、『アジアのスタンダード・フォーミュラ』を目指し、SGチャンギ社が建設と運営を担当しているチャンギ・モータースポーツ・ハブで2012年に開催される予定だった。
しかし、昨年6月の時点でSGチャンギ社からレイアウト変更にともなう開催延期の要望が来たことから、2012年の開催はなくなり延期に。その後も工事の遅れなどが現地メディアを中心に報道されていた。
13日、白井社長は、シンガポールでの開催について、2011年末までに工事が完了しなかった場合、契約を白紙にする覚え書きがあったことを明らかにし、正式に中止を決断したことを明らかにした。現状では開催については白紙の状態であるという。
フォーミュラ・ニッポンのアジア開催については、『アジアのスタンダード・フォーミュラ』を目指すべく、シンガポール以外に韓国や中国での開催を進めている。白井社長は「ぜひ来年はカレンダーに、アジアで1戦加えたいと思う」と韓国、もしくは中国での開催に向け意欲をみせた。