16日、全日本選手権フォーミュラ・ニッポン第3戦が行われてる富士スピードウェイで、日本レースプロモーション(JRP)の白井裕社長は、2013年にフォーミュラ・ニッポンのレースを韓国で開催するための交渉が行われていることを明らかにした。
これは、今回の富士戦からメディア関係者と白井社長の間で行われた『フォーミュラ・ニッポン サタデー・ミーティング』という名の懇親会の中で明らかにされたもの。フォーミュラ・ニッポンは2012年にシンガポールでの開催が予定されていたが、サーキット側から、パドックエリアの拡大のために設計の変更申し出があったため、工期が遅れることから2013年に開催を延期する……という話の中から出たものだ。
この件について、メディアから「シンガポールにこだわって2013年に延期したのか」という質問が出ると、「2013年には韓国ともレースの開催について交渉中である」と明らかにした。韓国での開催はインジェという場所で現在建設中の新設のサーキットで、もし韓国での開催が実現すると2013年はシンガポール、韓国と、日本以外で2カ国でレースが行われることになる。
海外でのレース開催について白井社長は、将来的にフォーミュラチャレンジ・ジャパンを含め、フォーミュラレースのパッケージを環太平洋アジアで実現したいという考えを示した。「FCJをはじめモータースポーツの文化、システムをアジアに持っていき、アジアのドライバーも、フォーミュラ・ニッポンを目指すようになるようにしたい」と白井社長は構想を語った。
過去にはマレーシアでもレースを開催した経験があるフォーミュラ・ニッポン。今後のJRPからの発表に注目が集まるところだ。